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M-1スタッフの権威意識にうんざり

2023年12月24日 23時10分03秒 | 生活・娯楽
24日夕方から「M-1敗者復活戦」を観る。
(このコンビ準決勝で落ちてたんだ)と驚かされる有名コンビが数組出ていた。
21組のネタはなかなか見応えがあってアッという間に6時半になる。
CMも入らずそのままM-1本戦に続く構成は見事だと感じる。だがそれからM-1の歴史やら、M-1を獲って人生が変わったコンビの話やら今年の予選の様子、出場者の喜怒哀楽やらをドキュメンタリー風に構成したVTRが延々と続き審査員が紹介されたのは7時を過ぎてから、ネタが始まったのは7時20分だった。
この日M-1を楽しみにしていて見たファンの目的はこの7時20分からの部分だろう。
芸人の人生なんかはその芸人のファン以外はさほど興味があるとは思えないし「獲れて売れて良かったね」程度だろう。ましてやM-1優勝にどれだけ権威があるかなんて明後日の方向の話題でしかない。

ふと昭和の日本レコード大賞を思い出した。今でもレコ大は続いているが、もう一部のファンが「〇〇〇が今年のレコード大賞とってたね」と言う程度で視聴率も並みの音楽番組態度だろう。
だが昭和のレコ大といえばNHK紅白と並ぶ年の瀬の風物詩で、12月に入ると学校や職場で「今年のレコ大は誰だと思う?」という話題に花が咲いた。そして中継を見ていないと冬休み明けの会話に混ざれなかった。
「和田アキ子がジュリーを舞台に引っ張り上げてさあ・・・」とか「八代亜紀の涙がアイシャドーのせいで黒い涙で・・・」とか(笑)。
レコ大はTBSの中継で毎年驚異的な視聴率を上げていたので、他の民放はそれぞれ独自な音楽賞を新設して昭和の音楽賞ブームが巻き起こった。それもブームが終わると次々に廃止となり現在でも形を変えて残っているのはフジのFNS歌謡祭くらいか?レコ大自体も大晦日から30日放送に変わったり、2夜連続放送になったり変遷して今日の形になっている。
そしてレコ大の全盛期は「レコ大や新人賞を取ると翌年のギャラが数十倍にはね上がる」とか「営業の稼ぎが桁違いになる」とか言われて、そのため各芸能プロダクションが自分の事務所のタレントに票を入れてくれと審査員に豪華な接待をしたり、中には現金で票を買ったなんか噂まで起きた。

M-1のネタ前に延々と流された権威を誇るようなVTRを見ててそんな思いでが蘇った。
奢れる者は久しからず。謙虚さを忘れると先はないよ。
ただひとつの救いはレコ大は権威があった時代も無くなった時代も伝えるメディアとしてテレビが王者に君臨していたが、M-1の場合はM-1が廃れる前にまずテレビがメディアの長の座を手放すかもしれないこと。(もうなってる?)
たとえばネットがM-1のメインメディアになればつまらないドキュメンタリーを延々作ろうが見たくないならすっ飛ばしてネタ部分だけを視聴すればいいからそれが救いかな(笑)


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