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東京オリンピックであれこれ考える

2021年07月29日 21時24分26秒 | トピックス
五輪の体操を観戦中。
「これはD難度。続いてE難度です」などと解説者が言っている。
1964年の前回の東京五輪を思い出す。
当時は体操の技の難易度はABCの3段階だった。ところがC難度より遥かに難しい技が披露された。
当時の実況アナが絶叫する。
「これはウルトラCだ!!」
もし1964年に新語流行語大賞があったら大賞は「ウルトラC」か「東洋の魔女」のどっちかが取っていただろう。

話は変わって、特撮の神様・円谷英二は米国で放送されていた空想科学ドラマ「トワイライトゾーン」のような摩訶不思議な世界を舞台にした特撮ドラマの企画をTBSと進めていた。
トワイライトとは魑魅魍魎が跋扈する「たそがれ時」を指す。たそがれ時が持つ摩訶不思議な時間帯の意味は新海誠監督の大ヒット作「君の名は。」で詳しく説明されているのでそちらをご覧になってください。
ともかく「トワイライトゾーン」のようなドラマということで企画段階の仮タイトルは「ミステリーゾーン」とつけられていたが、「ウルトラC」という爆発的な流行語が誕生した結果、急遽タイトルが「ウルトラQ」に変更される。
「ウルトラQ」といえば怪獣が大暴れするドラマの印象が強いが元々は不思議な世界を描いたドラマだったために怪獣が出てこない回もいくつかある。土地不足を解消するために人間を1/8サイズに縮小する「1/8計画」。零体離脱のスピリチュアルな世界を描いた「悪魔っ子」。遭難した男が過酷な環境を生き抜くために体を変化させる「変身」など。
しかし「ウルトラQ」で高視聴率だったのはカネゴンやガラモンなどの怪獣が登場した回だったために、「ウルトラQ」の次の番組として放送されたのは宇宙から来た巨大ヒーローが怪獣と戦う「ウルトラマン」だった。

ウルトラマンという名前はアメリカン・コミックの有名ヒーロー「スーパーマン」を超越するヒーローとして考案されたと思っているかたが多いだろう。
その理由が皆無とは言えないが、「ウルトラC」→「ウルトラQ」→「ウルトラマン」の流れが本流である。

あれから五十年余り。二度目の東京オリンピック開会式には日本が世界に誇るゲーム音楽が使用された。
日本がこれほどゲーム大国、アニメ大国になった一因にウルトラマンが果たした役割が大きいだろう。
その起源が前回オリンピックにつながっているのは、なんとも感慨深い。
・・・・・・にしても人生で二度もオリンピックを見ることになろうとは夢にも思わなかったw
コメント
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