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相棒season13最終回『ダークナイト』

2015年03月19日 08時00分00秒 | 音楽・芸能
この記事に限りませんが当ブログはいわゆる「ネタバレ」に対する配慮は全く行いません。
奥歯に物が挟まったような中途半端な記事を書くくらいなら書かないほうがましです。
ですからネタバレに否定的なかたはお読みにならないでください。

犯人が刑事や探偵というミステリーは格段珍しいプロットではない。
従って杉下右京の三代目"相棒"甲斐享が真犯人だったストーリーは驚くものではない。
単発の二時間サスペンスとしては"アリ"なストーリーだと思う。
しかし甲斐享が犯罪者ダークナイトだった真実を知ったあとで見る過去作品はどうなるのか?
例えばseason11に『交番巡査・甲斐享』というエピソードがある。この事件後、杉下右京と亨の父親・甲斐峯秋が話すシーンがある。
峯秋が「どうしてあんな未熟な息子を欲しがるのかが解らない」というと、右京が答える。
右京「警察官としての……いえ、それ以前に人としての基本が出来ているからでしょうか」
同じくseason11最終回の『酒壺の蛇』。
優秀な人間(自分とかw)に比べて遥に劣る亨のどこを評価してるのか右京に尋ねる峯秋。右京が答える。
右京「ご子息はあなたのような方がこの先も決して手に入れる事の出来ないものを既にお持ちです」
全く以て右京の眼鏡は曇りっぱなしだ。だから「自分に愛想が尽きはじめている」と言わしめたのかもしれないが、たった1話の最終回のために成宮寛貴シリーズを全否定するような大胆すぎる結末に唖然としている。
思えば二代目相棒・及川光博が相棒役を替えられたあともいつでも出られるポジションにいるのに対して、長年連れ添ったw亀山薫役の寺脇康文についてはおいそれと再登場できないようなポジションでの降板だった。亀山降板については水谷と寺脇の確執があちらこちらで噂された。今回の成宮降板についても色々と楽屋雀の囀りが聞こえるが、そんな声を信じてしまいそうな成宮外しに見えてしまう。
ただ、個人的に成宮寛貴に関しては『ブラッディ・マンデイ』のJ役の印象があまりにも強烈すぎて、杉下右京の相棒に抜擢されたあとでも大事件が起きると「黒幕は実は成宮なんじゃね?」なんて感じてしまっていたから、そういう意味では集大成のダークナイトだったかもしれないww