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イマを見つめて
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小沢一郎は正しかった?!  尖閣問題で菅内閣おろおろ

2010年09月27日 16時30分17秒 | 社会・経済
小沢一郎は本当に正しいことを言っていたなあと痛感する。
先の代表選の話などではない。
2007年秋の話だ。

当時、民主党代表だった小沢一郎は、当時の首相・福田康夫と自民・民主の大連立を密談、これを党に持ち帰って協議して否定されると、代表辞任騒動(一夜で撤回)を引き起こしている。
大連立の理由について、小沢は「現在の民主党に政権担当能力はない。連立して与党になることによって政権担当能力を習得したい」と答えた。

2009年、政権交代が行われてからのこの一年間は、まさしく小沢が言った通り、「政権担当能力がない政党」に政権を取らせてしまったツケが次々と現れた。
財政再建どころか史上最大規模の赤字膨張予算。天下り廃止といいながら民間出身者を更迭して元官僚を社長に招く郵政人事。今では国交大臣も存在を忘れたかのように口にもしない八ッ場ダム。自民党時代と変えない高速道路料金……etc.
ともかく、何を取り上げてもろくなことがひとつもないオンパレードだ。

しかし、これは60年間に渡って「一党独裁」を許し続けた有権者が支払わせられたツケであろうと我慢してきた。
健全な政権交代可能な政治制度を生み出すためには、しばらくは能力がない幼稚な政党にも目を瞑らなければならない。そう思って我慢してきた。

ただし我慢できるのは内政の部分だけだ。これは国民がツケを支払わされているのだから仕方ない。
しかし外交と防衛になると話は別だ。
外国は「政権担当能力が欠けた政党の仮免政府」なんて優しく見てはくれない。弱点があれば容赦なくそれを突いてくる。当然だ。

鳩山お坊ちゃま総理が理想論と現実をごちゃごちゃにしたまま「ええかっこしい」を気取ったおかげで普天間移設問題は泥沼化してしまった。そして今度は尖閣諸島問題を最悪の事態に陥れた元お遍路さん総理だ。
しかし、何が問題なのか依然として解っている気配がない。
問題なのは船長を釈放するかどうかの判断ではない。そもそも捕まえる時に「捕まえて大丈夫か?」を判断するのが指導者の資質だ。もしもやっかいなことになりそうならば「残念ながら逃亡されてしまった」と処理しなければならなかった。自民党はこういう部分は流石に狡猾だった。そして捕まえたのならば、捕まえた責任を果たさなければならない。ところが風向きが怪しくなるととたんに釈放。まるで鳩山の普天間問題と全く同じの場当たり的対応だ。

今、願うことはひとつだけだ。できれば金正日あたりに「今の日本政府には危機管理能力など全くない」と気付かれないでほしい。あるいは「政権担当能力が備わるまで、いじめませんカード」を諸外国から頂くとかww

ムネオと死刑のおはなし

2010年09月09日 19時56分54秒 | 社会・経済
全然ブログ更新してなかったが、別に身体を壊したとかじゃありません。
これ以上にやるべきことが有っただけです。

さて「鈴木宗男議員、失職・収監へ。最高裁が上告棄却」だそうです。
おそらく異議申し立てするでしょうが、それが認められる可能性はほとんど無く、懲役2年が確定するそうです。ただし、これまでの拘留期間が差し引かれるため、だいたい1年5ヵ月で出所できるとか。

もうひとつ、昨日・今日のニュースで取り上げられてるのが「死刑廃止論争」です。
死刑廃止を唱える人たちが主張する理由のひとつに、「冤罪」があります。最近の足利事件を例にあげて、もしも死刑判決が出て執行されていたら取り返しがつかない事態だった。だから死刑は廃止するべきだと言います。

なるほど。そうだなあ――と納得した方々。変な連中から数珠や壷など売りつけられないようにご注意ください。

他人を言いくるめる事に長けた連中が使うテクニックのひとつに、全く関係ない事例をふたつ合わせて、さもそれらが因果関係があるかのように言いくるめる手法があります。
あなたが受験に失敗したのは、ご先祖様を供養していないからだ。この数珠を買わなければ、来年もまた落第します――みたいな(笑)。

さて冒頭に上げた鈴木宗雄さん。1年5ヵ月で出られるものの、公職選挙法でその後5年間は議員に立候補はできないということ。御仁の年齢を考えれば、政治生命が絶たれたと言って良いだろう。
日本の裁判で銃撃事件については無罪判決を受けたM社長はサイパンで米警察に逮捕されて獄中で自殺した。
他にも犯罪者として逮捕されて、それまでの全てを失った人など珍しくない。さらには家族が自殺という悲惨な波及もある。

結論として、冤罪はどんな事があっても許されるべきものではないのである。別に被疑者が死刑だからいけなくて、有期刑ならば「まあ仕方ない」って許容範囲なんて馬鹿なことはない。
冤罪は刑罰の奈何に関わらず、濡れ衣を着せられた被疑者の人生をぼろぼろにし、時には当人や周囲の人間の生命をも奪ってしまうものであるから。この世から絶対に冤罪を出さないように、我々は最大の努力をしなければならないのだ。
それと、死刑という罪を存続させるか廃止するかは、全く違う問題である。

もしも「冤罪だったら取り返しが付かないから……」というのであれば、死刑を含めて全ての刑罰を廃止するしかない(笑)。