麻生太郎新首相の所信表明演説は極めて異例だった。
本来、所信表明とは政府の見解や方針を説明するものだが、麻生のは「民主党はこれにどう取り組むのか?」と民主党への質問に大幅な時間を費やした。
近々予想される総選挙に備えて民主党への対決姿勢を示したのだろう。
「あんな所信表明は前代未聞」と民主党の若手議員が憤るなか、民主の黄門様こと渡部恒三のマスコミへの答えが老獪だった。
「麻生さんは次の選挙で民主党が政権を取ると思ってるから民主党の方針を聞きたいんでしょうね」
麻生新首相は、よく「オレ流」と形容される。
オレ流の元祖といえば落合中日監督だろう。あるいは星野仙一もそんなイメージだ。
「オレ流」はオレの構想通りに進めば無類の強さを発揮する。阪神監督に就任したときの星野がそうだったし、中日を優勝に導いたときの落合もそうだった。
だがひとたびオレの構想から外れた事態となれば非常に脆い。北京五輪の星野も、今の中日の落合もそんな感じ。
そんな時に意外と頼れるのが「老獪な参謀」だ。オレ流をうまく諌めて調整してくれる知恵袋だ。
確かに老人があれこれ口を出して若者の邪魔をするのは老害だ。だが長年の経験と蓄積で培われた知恵は確かにある。
小泉純一郎もかなり「オレ流」で政権運営していたが、塩爺という老人をうまく使い、自分が都合が悪い場面では矢面に立たずに巧みにかわしていた。
テレビ番組での発言を国会で問われて「そんなこと言ったかどうか忘れた。どうも最近、物忘れが激しくて」との塩爺の名(迷)答弁は有名。
麻生にもひとり、こうした老人がいればもっとうまく物事が運べそうな気がする。水戸黄門では権力持ち過ぎだが、せめて大久保彦左衛門くらいの老獪な知恵者がいなければ民主のやりたい放題となろう。
本来、所信表明とは政府の見解や方針を説明するものだが、麻生のは「民主党はこれにどう取り組むのか?」と民主党への質問に大幅な時間を費やした。
近々予想される総選挙に備えて民主党への対決姿勢を示したのだろう。
「あんな所信表明は前代未聞」と民主党の若手議員が憤るなか、民主の黄門様こと渡部恒三のマスコミへの答えが老獪だった。
「麻生さんは次の選挙で民主党が政権を取ると思ってるから民主党の方針を聞きたいんでしょうね」
麻生新首相は、よく「オレ流」と形容される。
オレ流の元祖といえば落合中日監督だろう。あるいは星野仙一もそんなイメージだ。
「オレ流」はオレの構想通りに進めば無類の強さを発揮する。阪神監督に就任したときの星野がそうだったし、中日を優勝に導いたときの落合もそうだった。
だがひとたびオレの構想から外れた事態となれば非常に脆い。北京五輪の星野も、今の中日の落合もそんな感じ。
そんな時に意外と頼れるのが「老獪な参謀」だ。オレ流をうまく諌めて調整してくれる知恵袋だ。
確かに老人があれこれ口を出して若者の邪魔をするのは老害だ。だが長年の経験と蓄積で培われた知恵は確かにある。
小泉純一郎もかなり「オレ流」で政権運営していたが、塩爺という老人をうまく使い、自分が都合が悪い場面では矢面に立たずに巧みにかわしていた。
テレビ番組での発言を国会で問われて「そんなこと言ったかどうか忘れた。どうも最近、物忘れが激しくて」との塩爺の名(迷)答弁は有名。
麻生にもひとり、こうした老人がいればもっとうまく物事が運べそうな気がする。水戸黄門では権力持ち過ぎだが、せめて大久保彦左衛門くらいの老獪な知恵者がいなければ民主のやりたい放題となろう。