コラボとは英語collaboration を略したもので「共同制作」「共同作業」という意味だそうです。
「AとBによるコラボ」
異分野での共同制作もコラボ。
その言葉の使い方が適当かどうか、良くわからないが
敢えて、この言葉を題材に掲げました。
昨日、愛車のチックエンジンランプ点灯・故障診断のため
デーラーの修理工場に車を預け、部品取替え修理が終了するまでの間
近所の喫茶店で読書しながら待機していた時の事です。
隣の席に、乳母車に1歳前後の幼児を乗せた若いお母さんが訪れました。
その幼児と私は斜め合い向かいの位置にあります。
そのお母さんが座席の用意万端を整えて、注文の品物を
カウンターまで、受け取りに行きました。
乳母車に乗ったままの幼児が起き上がって、テーブルをパタパタ叩いているのです。
お母さんが、ちょっと留守にしたので駄々をこねているのかなぁ?
中々、その行為が止みません。泣きもせず駄々を捏ねている様子ではありません。
合い向かいに座っている私に合図を送っているようです。
読書を中断して、その幼児の方を振り向くと
にっこりとほほ笑んでます。こちらもつられて、にっこり微笑みを返します。
その子の微笑みが更に増します。
片手でグーパー、グーパーの手信号を送ると、同じ信号が戻ってきます。
あのテーブルをパタパタ叩いた行為から、一瞬の出来事です。
白髪のおじいちゃんに興味を抱いたようです。
サンタのおじさんに見間違えられたのだろうか?
お母さんが席に戻って、親子の食事が始まります。
食欲旺盛な可愛い女の子です。
食事の合間に、あの行為が始まります。
食事中、行儀が悪いとお母さんに叱られてます。
それでも止みません。
私への合図です。その子の視線は私に注がれてます。
グーパー信号を送ります。可愛い手信号が送られてきます。
このコラボに、その子のお母さんが驚いてます。
「人見知りの時期を終えられたんですね」
迷惑をお掛けしたと、恐縮しているお母さんに一言ご挨拶。
言葉にならないが、お母さんとの会話が途切れません。
とても微笑ましい光景です。
そして、時々私に向かって話しかけます。
私が人差し指で自分の事か、尋ねるしぐさをすると
あううんのこころの交流が存在します。
人差し指で自分を指したついでに
「ジージー、じーじー」と発音。
その子は、私の口元をしっかりと見届けて、真似た発音を発しました。
側で、我が子の様子を見守っているお母さんも
我が子の意外性に驚いてます。
種明かしをします。
私には7歳と5歳の二人の孫娘がおります。
その二人の孫娘の成長過程を細目に見届けて来た者です。
ついつい、この間までの事ですが、懐かしさがこみ上げてきます。
人見知りを終えた頃からの幼児の微笑みは貴重な宝物です。
素直な気持ちを甦らせてくれます。
デーラーの営業所の担当者からの車修理終了の連絡が携帯に入ります。
幼児は乳母車の中でお昼寝中。
この子の健やかな成長をお祈りしながら、
その子のお母さんに、楽しいコラボのお礼をして、お先に席を立ちました。
何処となく、清々しい気持ちになった一時でした。
今を大切に、まさに此のことだと思いました。
そっと、しまっておくことの出来ない性質です。
何人の人が、この話を聞かされることでしょう。
もう、3人目です。