西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

「逆説の幸福術」

2011年06月11日 03時18分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その23。

 『~笑訳 歎異抄~ 逆説の幸福術』

 おかのきんや 著

 コスミック出版




 表紙に躍る「幸運は断れ!」とか「努力する人よりナマケモノが報われる」という言葉に惹かれ、私自身も読んでみた。
 何か肩の荷が軽くなった気がして、日記の更新も放ったらかしてしまっていた。今後も焦ることなくのんびり、書ける時にだけ書いていこうと思う。

 以前ある人に、ある宗教への勧誘を受けた。
 私が浄土真宗の門徒であることを述べ、勧誘をお断りすると……。

「親鸞(しんらん)の書いた『歎異抄(たんにしょう)』ね、僕も読んだけど、あれはいかん! あれは人が死んでからの宗教や!」

 と、その人は言った。
 「門徒物知らず」な私故、その場では反論もせず、首を傾げながらもお茶を濁すに留めたが、今改めてこの本を読むと、『歎異抄』は親鸞の書いた本ではなく、親鸞の弟子の唯円(ゆいえん)が書いた、師匠親鸞の名言集みたいなものだし、浄土真宗が死んでからの宗教なんて全くの誤解だということが、明らかになる。


 人それぞれに宗教観は違っていていいと思うし、その解釈も人それぞれに違っていていいとは思う。しかし余りにも間違った解釈を人から押し付けられるのだけは、御免被りたいものである。



人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おかのきんや)
2011-06-14 06:23:16
きんまること、
おかのきんやと申します。

この度は、私の、歎異抄をお買い上げいただき、心より、御礼申し上げます。

そうですね。歎異抄は、

今を生きることこそ、
大切にしようと言う、ないようです。

奥様にも、よろしくお伝えくださいませ。

  おかのきんや拝
返信する
おかのきんや様 (河村宏正@管理人)
2011-06-14 22:43:21
著者ご本人からコメント、誠に有り難うございます。

正直に申しますと、読書好きの妻は、その9割以上を図書館に頼っております。
ですがこの本だけは、是非購入したいものです。

良いご本に出会えましたことに、感謝致します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。