ここ久慈河畔でオオタカを観たのは概ね4ヶ月ぶりくらいです。ここでの営巣を止めてから、すっかり疎遠になった感じです。
当方としても、この冬は特に、涸沼のハイチュウ♂に凝ったのは確かですが、それでも週に何回かはチェックしていたのです。一昨日の小山ダム行では天気が定まらず、目当てのクマタカも気配が感じられなくて、久慈河畔に復帰する覚悟を決めたばかりです。
昨日は家族との昼食を済ませてから、最良の日照に誘われて出かけたので、現場到着は3時前でした。
ふと正面の林に白い輝きを感じました。 よく見ると、懐かしいオオタカ成鳥の正面像です。
しかし、どうも変です。目の輝きが足らない感じ。写真で拡大すると、左目は正常に輝いているのに、右目が白いまま。
しかも、この時だけ右目を瞑(つぶ)ったのではなく、飛び立つまで約32分の間に、確認のため、515枚の写真を撮ったのですが、一枚も右目は輝いていません。
現場で色々考えさせられました;
生まれ付きだろうか、生後の怪我だろうか、ライバルとのバトルの結果だろうか?
片目でうまく飛行できるのだろうか、餌は獲れるのだろうか、サギなどの大型の鳥なら獲り易いかな、これがメスなら、オスが餌獲り代行してくれるのだろうか、しかも通年で…、等々心配は尽きません。
本当に片目なのだろうか?他者の警戒感を軽減するために右目を瞑っているだけなのでろうか?あるいは、何かの都合で、「瞬幕」が開かなくなっただけで、少しは見えているのだろうか? そういえば、下の写真でも、肉厚の瞼(まぶた)でなく、瞬幕が被さっているようで、眼(まなこ)部分がうっすらと透けて見えているようです。Wiki.に依っても、瞬幕なら少しは透けて見えるように解釈できて、少し安心しました。
他方で、あの爛々とした輝きがないのは、オオタカらしい迫力に欠け、残念至極ではあります。
オオタカはこの後、カラスが数羽、啼きながら上流側から近付くのを避けるように、下流側へ飛び去りました。
しかしその数分後には、元居た辺りの場所で、例の厳しい啼声と、少し甘えるような調子の啼声とが交わされていました。そのうち、遺伝子継承の営みが見られるかもしれないという希望を持ったことでした。
それにしても、その翌日には、待てど暮らせど「声無く姿無し」の状態でした。今年も難しい邂逅(であい)になりそうです。
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