前回の出逢いからちょうど2週間経ちました。
この間、天気さえ許せば、家族がデイケアで不在の月・水・金を中心に、偶にはソフト練習をサボって、クマタカ恋しさに、出かけました。今日で5回目でした。前回得た自信に比べ、大分間が空いた印象です。
前回と同じ場所で店開きしてして約30分、突然上空から、という感じで黒い鳥影が現れました。「先ずは撮ってから、…」という訳でシャッターを。
しかし、空抜け用に調整し直しているうちに、ヒラリと白っぽい腹を見せて反転しながら降下して、稜線の向こうに消えました。前回、餌探しで旋回するかのような仕草でしたから、動きとしては、餌に飛びかかったように見えましたが、然程攻撃的でなく、少し穏やかに感じました。しかし、この間10~20秒、アッと言う間の出来事でした。
像をよく観ると、足で何かを持っています。餌でしょうか。ウサギの耳のような部分も見えますが、クマタカが75cm長とすると、餌全体は10cm程度で、ウサギにしては小さ過ぎる。
何れにしても、既に餌を持っていて、素速く、人目をはぐらかす様な仕草で降下したということは、餌を巣に持ち帰ったのではないか、巣では、抱卵中のメスが待っているのではないか、と思われました。餌へのアタックではないので、全体的な一連の動きに、攻撃的な猛々しさが感じられなかったのだろう、と思われました。
そしてまた、大事な営巣中ですから、出入りを簡単には見せてくれず、2週間のご無沙汰になったのではないか、と思われた次第です。逆に判断すると、前回餌探しの旋回と思われた行動は、巣の周りをパトロールした行動だったようです。
それから約40分後、姿を消した場所より相当左の方向で、突然スーと上方へ舞い上がり、左方向に降下しながら姿を消しました。撮影の余裕は有りません。
持ち帰った餌が小さかったので追加を獲りに出かけたか、今度は自分の食餌に出かけたのだろう、と思われました。その後2.5時間待ちましたが、帰巣の姿は確認できませんでした。営巣場所を守るためには、出入りの場所や方向を、その都度変えている可能性もあり、稜線越しに狭い範囲しか見えない位置では大分不利です。
帰宅後PCで、相当な処理の後、クマタカであることを確認しました。倍率は、リニアでx2です。4・56による前回よりも、8・56による今回の方が大分小さく見えているのは、前回は稜線より手前、今回は稜線の向こう、という違いのようです。
稜線の直ぐ向こうに巣が有るとすると厄介なことになりそうです。近所の地元民から、「稜線の手前は今回伐採したが、稜線の向こうは、この6月から伐採する予定だ」と聞いていたのです。国有林だとか言ってましたから、所管の営林署に申し入れする必要が有りそうです。更に環境省経由で、国交省に話を通さねばならないかも…。
それでも結果がうまく行くとは限らない。久慈川のオオタカの経験では、環境省の申し入れで、国交省は工事範囲を絞ったようですが、結局翌年から営巣を止めてしまったのです。
近所のコジュケイの例でも、営巣時期を避けて工事したようですが、今年は結局、戻って来ていないようだし…。
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