●色彩俳句0177・赤013・井筒安男01・2014-06-04(水)
○「赤い夏月仰臥はとても怖いかたち」(井筒安男01)
○季語(夏月・三夏)
【鑑賞】:「仰臥(ぎょうが)」とはあおむけに寝ること。寝たきりの病床目録「仰臥漫録」の→正岡子規。「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」の歌は病床の視点からでないと詠むことはできません。さらに「仰臥」で思い起こすのは「→車にも仰臥という死春の月」(→高野ムツオ)です。
○井筒安男(いづつやすお)(1936~1993)
○好きな一句「街の灯にぼくが華麗に散逸す」02
○季語(無季)
【Profile】:高校時代に「花影陣」の永田竹の春に指導を受ける。→堀葦男に師事。「十七音詩」「未完現実」同人。「水焔句会」主宰。
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