VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

建産協の「カタラボ」

2010年01月15日 | 住宅業界
(社)日本建材・住宅設備産業協会(建産協)の富田専務理事から「是非、取材してみて」とお声掛け頂いた
建産協の住宅設備電子カタログサイト「カタらボ」。運営御担当の伊藤氏(TOTOより協会出向)にお話を伺った。
 
元は2000年から「KISS」という名称で運用されていた建材設備データベースサイトを昨年(10月21日)抜本的に再構築し新オープンしたもの。
12月時点のカタログ掲載企業数は108社・カタログ数295冊と充実。
12月月間アクセスも620万ページビューを超え、電子カタログ利用者は毎月倍増の勢いで広まっている様子。

利用者というのは現状、設計事務所や工務店のプロユーザー。
ただ利用に登録など一切いらず操作が簡単なのでエンドユーザーにも浸透する可能性は十分。
紙のカタログを一杯もらって嬉しい世代と鬱陶しい世代、そろそろ施主の主流が入れ替わる時期かも。

このサイトを運営する建産協の目的は、協会会員である建材・設備メーカーのコスト削減と業務効率のUP、またこれを利用する建築設計・企画者の利便性を上げて売上に貢献すること。
各社のHP等に掲載されている電子カタログのコストは、大手企業(カタログ50冊・7000頁/年)が自社単独で運用してきたものと比較して年間700万円以上のコスト削減と試算。
今まで電子カタログを提供していなかった中小企業(カタログ10冊・200頁/2年)であれば年10万円でスタートできるという社団法人ならではの価格設定で掲載会社の裾野を広げたい意向。

併せて、ある建材・設備会社1社を見ても年間に使用するカタログ用の紙は6000トンにも上るとの事、紙カタログを減らす環境対策としても各社に促している。
今後はCADデータとの連携やEDI(Electronic Data Interchange電子データ交換)も推進し設計、受発注段階における業務効率向上も目指すという事であった。

気に入った各社の商品ページをマイバインダーに取り込めば、自宅検討用の設備カタログが完成!
リアルリード機能でページ展開しユーザビリティも高い「カタらボ」は今後も利用者は増えそうだ。

プレハブ建築協会、H22年賀詞交歓会

2010年01月15日 | 住宅業界
プレハブ建築協会の賀詞交歓会に会員会社はじめ関係者が集まった。
和田会長(積水ハウス)がご挨拶。国交省から川本住宅局長、経産省から平工製造産業局長が来賓。

和田会長はエコポイントや税制優遇措置に対するお礼と共に「環境をキーワードに良質な住宅を提供する」とプレハブ住宅の方向性を述べた。
川本局長からは「高齢者が安心して住める住まいをサービス(厚生省)と共に考え、その資産を活性化させたい」と住宅産業に期待し
平工局長は住宅のCO2削減対策と「‘直流電力のDCハウス’など新らしい住宅インフラや、新興市場への進出も期待したい」とも。

左から菊田協会専務理事・樋口大和ハウス会長・立花トヨタホーム会長・竹中ミサワホーム社長。矢野住友林業社長と村上大和ハウス社長
 
左から国交省の橋本住宅生産課長と樋口大和ハウス会長。住団連専務理事の佐々木(現在)&浅野(前任)両専務理事。木住協の熊専務理事と2×4協会の池田専務理事。
  
 

TOTOの2010年、リモデル&グローバル

2010年01月14日 | 住宅業界
大阪から直行で虎ノ門へ。TOTO主催の記者懇談会。
張本社長、木瀬会長はじめ役員勢ぞろいでマスコミ関係者を迎えて頂く。

リモデル’と‘海外’が2本の柱と張本社長。リモデルは自身が手掛けられた事業であり市場を熟知。
「全社一丸リモデル」と銘打って全国の工場や物流センターでで週末に従業員総出のフェアを展開し
リフォーム市場の創出に向け、TDYアライアンスだけでなく社内身内からも仕掛けている。
中里マーケティンググループ執行役員はリクルートの担当者達と懇談

それでも新築市場の落ち込みをリフォームで穴埋めできる規模では無いと
TOTOは‘海外’市場の開拓に余念無く、住宅業界でも最も積極的に動いている。

中国ではトップブランドの地位を確立、欧州へはドイツの見本市IBHに出展し足掛かりを付けた。
今後、インド・ブラジルなど新興国へアプローチしているようだ。
その担当役員、田端専務執行役員(国際事業グループ・レストルーム事業部)に今日は沢山お話を伺えた。
ドイツIBH会場に中田ヒデを呼んじゃうサッカー通。




大阪ミナミ、美人おかみの「銀平」

2010年01月13日 | 住宅業界
久しぶりに大阪出張したので、高校&住宅業界の大先輩である船津ダイワラクダ工業会長にお声掛け。
ミナミ道頓堀界隈で御馳走になった。  @「銀平」(和歌山が本店、銀座にもあるらしい)
  
寒ブリのお刺身など海の幸を中心に、てっちり(フグ鍋)をヒレ酒と共に頂き大満足。
最後に鯛飯をおにぎりにしてお土産と、食べきれないほど。
船津さん御贔屓の理由は、若くて美しく気前の良い女将さん!なるほど。 今夜は私の友人に囲まれハーレムでご機嫌の船津会長。
 
今夜はリッツカールトンホテル(最近はリーゾナブルな価格のプランも有り)。やっぱり重厚なヨーロッパっぽい所が好きです。
  
さて夜も遅いし、あの鯛めしを食べるかどうか悩む。御漬け物もメチャ美味しそうなのだが・・・・

住宅広報連絡会、記者懇談会は大盛況

2010年01月12日 | 住宅業界
毎年、住宅会社の広報連絡会(16社)が開催して下さる、記者懇親会。
今年は参加者もマスコミ関係が約70名・住宅会社側が約50名の約130名も集まって大盛況。
高原代表幹事(積水ハウス)

冒頭、マスコミ側を代表して池上住宅産業新聞社長がご挨拶。
「贈与税非課税枠1500万程度じゃダメ。経済全体への波及効果を上げる為にも、住宅にテコ入れ策がもっと欲しい」

マスコミと広報両者が取材の場以外で人となりを知る良い機会(知り過ぎも問題・・・?!)

さて、この懇親会の目玉でもある、各住宅会社ご提供賞品による抽選大会!今回は旅行券まで加わって、豪華賞品がズラリと並んだ。旅行券をGETした某住宅会社の女性! 

私も選べるギフト券(大和ハウスさんご提供)を頂き大喜び!(後日、「滋養豚の味噌漬け」選びました)
創樹社の古川社長から締めのご挨拶
2009年の住宅着工戸数が80万戸割れという厳しい市場の中、今年こそ広報も盛り上げて頑張る!という意志が感じられた会。
我々マスコミも情報発信に頑張ります!

ヘーベルハウス3階建てで攻める!  

2010年01月07日 | 住宅業界
なかなか今年も厳しい経済環境であることは変わりない住宅業界であるが
そろそろ、守りから攻めへ舵を切る年になる気配も。
デフレからの脱却、‘テキサスバーガー’で話題のマクドナルドに負けず住宅業界も単価UPを目指す企業が出てきた。

住宅で単価が高いと言えば3階建て。そこに新商品を投入してテコ入れする動きが
今日の旭化成ホームズ、ヘーベルハウスの発表会。
波多野社長は「満を持した建替え戦略」と重量鉄骨3階建ての新商品投入に意気込みを語られた。

新CMも始まるようで、都市部の3階建てに強いヘーベルハウスが先陣を切って需要開拓する姿勢に期待が高まる。
既に構造改革によるコストダウン効果により減収でも増益の体制が整い、受注が上向いて来た中で建替え戦略に着手できるという背景も。
これにより「現在50%を切っている建替え比率を60%まで引き上げて行きたいと」う事だ。

新商品『FREX G3』の紹介は山岸商品開発部長。15年前の阪神大震災時にも耐えた実例で耐震・耐火力の高さをアピール。
                       ※私は当時、神戸市東灘区岡本で被災!早いもので15年・・・

都市密集地の建替えに対応できるよう20坪程度の敷地プランから用意。
重鉄のシステムラーメン構造ならではの、ワイドスパン構造(最大6405㎜)による大開口が特徴。

3階にリビングルームを設定し‘スカイリビング’とネーミング。
ファサードには蔓性植物をつるす‘グリーンフレーム’で省エネ・環境景観を創造。(太陽光発電4.4kw搭載可能)

このように緑化されたファサードが揃えば、街並みとしても美しい・・・・分譲地で展開する予定は無いというので
1軒受注したら、お隣に「お宅もいかが?」とドミノ式に建て替われば、この街並みが実現するかも!

プロトタイプ(述べ床41.47坪)3870万円 ※エレベータ含む・太陽光発電無し

3階建ての市場規模は約14000棟(H20年)、旭化成ホームズがトップシェアで8-9%。これを15%にと
「市場は減少しているがニーズが無い訳ではない」という意志を込めた目標である。 

YKK-APの2010年は

2009年12月23日 | 住宅業界
YPP-APの記者懇談会。(@秋葉原の本社、司会の山内広報)冒頭で2009年の総括と2010年について田忠裕社長がご挨拶。

85%が海外売上のファスニング事業と逆の、85%国内売上の建材事業。2009年度は国内外どちらも落ち込み厳しい環境。
建材事業は営業利益が53億円に赤字が拡大する予測。(YKKグループでは経常利益99億円予測)
そんな中、第二次国内建材事業構造改革で「売上が伸びなくても利益を確保する体制づくり」を方針に
製造拠点は34か所から24か所への再編を前倒しで終わらせ、営業業務も標準化と多能工化で効率を高める。

2009年に東北限定で発売した樹脂窓「APW30」は、省エネ性やデザイン力が評価され好調で2010年はその販売エリアを拡大。
また海外建材事業も拡大分野、2009年にスタートしたブラジルの成長に期待。現在は7カ国で展開する事業に新規進出国も模索中。
シンガポールのYKK-APファサード社は世界の大型プロジェクトを担う組織として、厳しい市況下で体制固めを進めていると。

懇親会では役員11名も加わり、記者と懇談(左端の女性は河合広報)。いつも率直にお話をして下さる田社長ファンの私たち!

住宅エコポイント制度では国の補助予算1000億円争奪戦。
リフォームでは窓が中心商材になる大きなチャンス。【TDY】アライアンスでもYKKーAP中心に盛り上がりそうだ。

‘テリトリー形成力’、パナホームEL・SOLANA

2009年12月17日 | 住宅業界
パナホームが戸建商品のブランドを『エルソラーナ』に統一、新商品発表会を行った。
司会進行は杉本広報宣伝部長、右端は発表会で初お目見えの取締役野々村マーケティング本部長。

今回、「エルソラーナS」という1800万円台(@55.98万円・33.78坪)からという低価格ゾーンの商品を投入。30歳代の世帯をターゲットに。
太陽光は3kwを標準装備(搭載率、現40%を70%目標に)
‘ライフステージと共に育つ住まい’をコンセプトに、商品として造り込まずオープン空間で可変性の高いものにしたという事。 
 
そんな中でも工夫されていた階段下の空間を、子供リビングと称して提案。秘密基地風で面白い。
家族の収納例→
そのような子供空間を設定した理由でもある「テリトリー形成力を育む家族空間のコンセプト」について、静岡大学の外山知徳名誉教授がプレゼンテーション。
 著書

「家に居場所が無いと、人はまともな精神状態ではいられない」「子供が登校拒否になるのは、家族が居ると自分の居場所が無いから家族が居ない昼間に家にこもる」

「住まいを通じて家族関係を整えることができる」という外山氏の言葉は共感するところ。

パナホームでは1月から「ずっとフィット・パナホーム」をブランドメッセージにCMも展開中。松たか子さんと何故かチャウチャウ犬!?
 

パナソニック電工「アラウーノ」工場見学

2009年12月10日 | 住宅業界
パナソニック電工が力を入れているタンクレス全自動おそうじトイレ「アラウーノ」の工場見学会をプレス向けに行った。
新幹線・在来線・バスと乗り継ぎ、愛知県の幸田町にあるパナソニック電工・幸田工場に到着。従業員の方々がお出迎え。

見学前に、住建事業についての紹介を住建事業本部長の北野亮取締役から。(左は広報の奥瀬さん、これを最後に大阪へ人事異動!)

パナソニック電工における住建事業の売上は5199億円で全社の33%。キッチンから雨樋まで商品は多岐に渡る。

早くから中国にも展開し、インフイル・ビジネスを施工品質の高さを強みに事業拡大する戦略。
      縮小傾向の国内市場では、リフォームをパナソニック・グループのネットワーク(右上)で小規模から空間提案まで網羅しシェアアップを狙う。

今回、製造工程を見学する「アラウーノ」は、他社の陶器製トイレと違って樹脂製なので工場ラインも全く異なるものになるらしい。
(私は以前、TOTO・INAXの工場を見学した事があり、その違いに興味津々)
アラウーノは、その名の通り自動洗浄が特徴だが、その他に深沢直人デザイン、ターントラップで音が静か、軽量(これはトラック積載数増などメリットが意外と多い)など。


工場現場は撮影場所が限られているが、このように若い女性が多いのに驚く。
トイレ本体が樹脂で軽量なのは、こんな所でも効果が(若い女性は作業精度が高いらしい)

全体的に工場スペースがコンパクトで天井も低く家電のラインに近い構成。大きな高炉がある窯業系との違い。

見学後には住建新事業・商品企画部の河合一男部長が、住建事業部の新商品の方向性などについて紹介。コンセプトは‘快適&エコ’の両立。

場所をホテルに変えて、見学者と住建事業部や工場の方々と懇親会。北野本部長のご挨拶で始まる。

東西、広報の方々が勢揃い! 

河合部長とは私が大阪で営業課長だった10年以上前に‘洗面ドレッサーの神様’としてお会いしてからのお付き合い。
時折再会する度に御役職が変わられて、ご活躍の様子。いつもながらエネルギッシュでした!


馬淵国交省副大臣に聞く住宅行政

2009年12月09日 | 住宅業界
国土交通副大臣の馬淵澄夫議員(奈良県第1区・平成15年衆議院議員初当選2期目)を招いて国土交通行政の勉強会。 (日本不動産ジャーナリスト会議)
横浜国立大学工学部卒業で三井建設にもおられたという土木系技術者であったことから
耐震偽装問題では国会の中心人物として活躍。以後、住宅政策にも積極的に関わってきたので民主政権下で妥当なポジションである。
 
まず建築基準法の改正について。H22年度では運用改善に留め‘迅速化・簡素化・厳罰化’を推進することになった。
申請機関に数値目標や実績公表も課し、苦情窓口の充実も図る。(4号特例は従来どおり)
今回、法改正に踏み込まなかったのはH23年以降で「(仮)建築基本法」を新たに制定することを含め法体系全体の見直しを行う為。

贈与税非課税枠の財務省との交渉が大臣折衝にまでなっていると、この時のお話だった・・・1500万円に落ち着きました。

住宅版エコポイントについては、悪質なリフォームなどへのリスクヘッジで開口部・設備・屋根/外壁のみになり
運用上、矮小化され「申し訳ない」とコメントされた。

それより効果が大きいと思われる「フラット35」の金利1%引き下げ。
住宅を経済対策の軸に入れただけあって、これら政策の効果が期待される。

民主政権の成長戦略会議では、税の投入を抑えた社会資本整備を目指すということ。
国交政策においても、オープンスカイや観光立国などと並んで‘住宅政策、PFI/PPPによるまちづくり’が掲げられた。

馬淵氏自身は、国交政策において地方に中央と同じインフラを求めるのではなく中央と地方は分けて考えるべきという持論。
まちづくりもヒューマンスケールで考えるべき時代、技術よりソフトに取り組むべきと
‘集って暮らす’事の意義なども考えたいという事だった。

お話を伺った感想は、一見‘いかにもゼネコン上がり’と髪型を見て思ってしまったが
建築の専門家としての見識があるのは当然だが、ご自身が描くビジョンを聞いていても勉強しているのが分かった。
私は共感できるものであったし、今後の活躍にも期待したいと思う。
横山やっさん風!?笑えばカワイイ     




三井ホームと業界記者の懇親会

2009年12月02日 | 住宅業界
三井ホーム主催の記者懇親会が、霞ヶ関の三井クラブで催された。(三井ホーム広報グループ長の篠山さん・仮屋さんがご挨拶)

馴染みの住宅業界記者達が三井ホームの皆さんとテーブルを囲んで懇親。私のテーブル(右)はやや高齢?

今回の発見は、篠山グループ長が御子息所属のサッカーチームへ相当入れ込んでおられるという事。
イイカンジに焼けている肌色はそのせいだった。きっと奥様達にも人気なんだろうなぁ・・・
そんな業務以外の情報交換が、やはり仕事を円滑にするものである。

東京ガス西山経営研究所長を囲んで

2009年11月30日 | 住宅業界
東京ガスの西山経営研究所西山昭彦所長を囲んでお食事会。  原宿の「上ル下ル西入ル東入ル」にて 
 
キャリアコンサルティングをされている西山所長は、我々、ハイキャリアになってきた女性陣にアドバイス。
お料理は京都の有名店の姉妹店のようで、器や盛り付けに凝ったもの。
    
これ、中華の蒸しパン(何と言うんだっけ)↓
 
豆腐や抹茶を使った和洋折衷なデザート

西山所長はグルメで有名だとか。特にお鮨に関しては2000店以上を食し一休.comに特集も。
お勧めのお店を伺ったので次回‘女子飲み’をしに行く事にした。

EDDIもxevoシリーズに、ダイワハウス

2009年11月26日 | 住宅業界
大和ハウス工業の住宅商品ラインナップに、今回[EDDI’s House](2002年発売)が[xevo(ジーボ)EDDI]として新たに加わった。
これで全ての戸建て商品が統合、“外張り断熱の家xevo”化したことになる。
 
発表会には大和ハウス工業の渦居取締役の他、コラボレーションした建築家:エドワード鈴木氏も出席しプレゼンテーション。
 
鈴木氏からは「日本の伝統的な暮らしの知恵のデザイン」である‘借景’‘床の間’‘縁側’‘坪庭’などの要素を解釈し取り入れたプランが紹介された。
 
中庭(アウトドアパティオ)や吹き抜けのインドアパティオなどで住空間に自然を取り込む豊かさを。
 
今回の特徴は、狭小間口(4.6m)でも対応できるプランになった事。モデルプラン94.94㎡で1923万円(5タイプ57プランの企画限定)。
また白い外壁を美しく保つ、光触媒コーティング外壁も採用(右)。
 
販売手法では以前はWeb販売(生産直売)にトライしたが、今回は一般の販売ルート。
ただツールとして紙のカタログ冊子は用意せず、鈴木氏によるコンセプトを紹介した「映像カタログ」と
全間取りプランをウォークスルー体験できる「3Dカタログ」を制作し営業に活用する新しい取り組み。
 
「家は世界で最も心地よい場所でなければならない」と言う鈴木氏、近年は京都を再発見し楽しんでいると。
62歳で、このカッコ良さ!エドワード鈴木ならではの映像カタログ企画(声も素敵なのです)。
以前のEDDI’sHouseは275棟(Web販売)建ったが
今回は特徴ある商品を一般営業で売れるとあって、目標は年間600棟。‘ダイワはうちゅ’新顧客層の開拓につながるか!


子育て世代に『+NEST』、旭化成ホームズ

2009年11月25日 | 住宅業界
ヘーベルハウスの旭化成ホームズが、新しく『+NEST』という子育て支援の住まいをコンセプト提案。
戸建とマンションでの導入事例とともに記者発表した。
まずは、「くらしノベーション研究所」(前、住生活総合研究所)が今回の研究、開発の背景などを発表。(左:熊野所長)

'89年に共働き家族向け住宅『DEWKS』、'02年の子育て家族向け住宅『へそのある家』と
子育て住宅はヘーベルハウスでも長く主力商品としてあったが
「近年、若い男性の育児参加に大きな変化がある」と新コンセプト開発の経緯を語る入澤女史(右上)。

具体的には空間提案として、4つの機能を用意。
●ペニンシュラキッチンでのDK(朝だんらんのススメ)
●家族ロッカー(片付け・コミュニケーション)
●NEST空間のあるLD(家族別々で一緒の時間を過ごす)
●室内干しコーナー(夜洗濯・干し)・・・戸建のみ

その実例をマンションのモデルルームで確認。(戸建現場の見学には都合が合わず参加できなかった)
アトラスタワー茗荷谷」駅前立地の25階タワーマンション。
 上層階は億ション。
今回、『+NEST』仕様が選択できるのは、76㎡(約7000万円)のタワー縦1列のプラン。
マンションでは、玄関脇にシューズクローゼットのみで家族ロッカーはリビングの奥に設置。
家族ロッカーが優れモノなのは、パパと子供が横並びでお片付けする位置と
扉がホワイトボードになっていて、お絵描きだけでなく親子のメッセージが書き消しできる!
 
右上、マンションにもペニンシュラキッチンを採用、家族で囲んでお料理お手伝い。石貼りで高級感も。

上層階の億ションモデル。地元エリアからの買い替え客などで第一期は好調な売れ行きということ。

くらしノベーション研究所の入澤女史とは編集長時代から同じ研究会でご一緒し仲良くして頂いている。
前、住生活総合研究所が30周年を機に名称変更し、戸建住宅に囚われることなく
マンションやリフォームなど広く住ソフト提案の研究開発に取り組む事になるようだ。
『+NEST』パンフレットを手に。




福井秀夫教授の民主党評価

2009年11月16日 | 住宅業界
元建設省の官僚、現在は政策研究大学大学院の福井秀夫教授。行政法・法と経済学が専門であり
住宅・土地・都市分野がライフワークという事で、今日は日本ジャーナリスト会議で新政権の評価などについて講演。

「与党が長いと官僚を使いこなせる政治家になるが、余計な事まで依存し合う」
業界団体と官僚・政治家の利害中心になりエンドユーザー国民の利にはならないと。
この現象は教育、労働政策や福井教授が取り組む「混合診療の禁止」などにも同様、日本行政の理不尽さを行政法の専門家として切った。

民主政権が掲げる‘政治主導’については、自民御用学者による審議会など中断しているものが多いが
「諮問機関なのだから、やらせれて最後に政治が判断すれば良い。事業仕分けでも判断が別であったように」
「規制改革会議もテクノクラートどうしで意見を戦わす場としてあるべき(3役だけでは無理)」

官僚機構の問題については、元官僚として「国益と良いながら省益を勝ち取った人がエラくなるシステム。」
抜本的な公務員人事制度を変えない限り、天下りを無くす事はできないと。
米国のように審議官など政策立案部門は民間から、執行運用部門(事務員)はアウトソーシング、が持論。
(これは相当、公務員人件費が落ちそうだ!)

住宅関連政策では[家賃滞納履歴のデータベース化]を提案されているが
弱者救済を主張する団体などに足を引っ張られているようだ。
教授曰く、「滞納者のリクスを、大屋や健全な借り手が負わされているのは良くない」福祉的なフォローは国がすれば良いと。

マンション建替の法的問題でも、‘少数者保護’の矛盾があり
「権利行使は所有面積の1/2で良い、その後補償金等で解決すべき」と法改正の方向性をアピールされた。

最近はメディアにも露出が多く、事業仕分けにも参加された福井教授。今後のご発言にも注目してゆきたい。