VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

藤原校長と住教育を考える

2008年01月28日 | 住宅業界
先月、国交省の住宅局住宅政策課主催の勉強会で講師を仰せつかった折に
私が住教育について触れ、リクルートの先輩である杉並区立和田中学藤原和博校長の「よのなか科」へ参加経験を住教育の一つとして紹介した。
後日、住宅局から「現在進行している[『住教育ガイドライン』策定検討調査研究会]と藤原校長交えて意見交換を」
という事になり、本日研究会に二人でお邪魔した。  (丁度、和田中学校では『夜スペシャル』が開始した直後で時の人だった!)

小澤紀美子東京学芸大学教授が座長で学校教諭などに、業界からは住団連と積水ハウスから2名加えた7委員の研究会で中島住宅局政策課長も同席された。
既にガイドライン原案作成のための検討作業を行い、そのガイドライン原稿案を一部拝見しながら住まい、家庭、教育などについて意見を交わした。
 「建てどき」著者でもある藤原さん

「住生活基本法」の制定により、豊かな住生活を推進する一つの施策として国民の教育活動・広報活動の実施が盛り込まれている。
それを受けて、教育現場での活用を前提に「住教育ガイドライン」の策定が進められてきた。

家庭科の先生方が主導で検討されたようだったが〝教科を横断して取り組むことのできる「住教育」と〟冒頭にも掲げられている。
ここで住教育とは
【住まいやまちで、安全に安心して暮らしたいという思いや願いを「かたち」にし、住まいを文化として愛おしむ価値観を育て、住生活や住環境をより豊かに魅力的につくりあげていくための教育です】と説かれている。

我々も[200年住宅ビジョン]の政策にある、長寿命住宅の社会システムづくりを検討する中で
耐久性などのハードと共に〝家を楽しむ、愛しむ〟気持ちが、住宅を長く住み継ぐ為には必要であることに行き着く。

そのベースを作る為に、子供達へのメッセージや活動は住宅業界が総力で取り組むべきことである。
    (金融教育に大きく先越されている!)

意見交換では、面白い話が飛び交った!(が、ここはオフレコに)
私としては、教育現場の課題や幾つかのキーワード〝住宅への教養〟〝ライフデザイン科〟〝斜めの関係〟〝自分で名札を付ける〟〝和風スパゲッティー〟・・・を頂きました!?

来期文科賞と連携して、このガイドラインの配布や教員向け研修会を実施するなど、支援体制の整備を国交省は推進する。
私も是非、住教育を考え行動する年にしてゆきたい。


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