本流の上流に架かるめがね橋。
明治24年に作られ、今も現役。
8年くらい前、この橋の下を釣っていると
岸から出ている何かを食べようとバシャバシャはねている魚を発見。
魚は岸にある「黒っぽいゴミのようなもの」から出ている何かを食べようと
しているようで、私の投げた毛鉤には反応しない。
しばらくすると黒っぽいゴミのようなものと一緒に
バシャバシャと暴れながら下流の私のほうに流れてきた。
この時点、私の常識で考えるこの状況は、
私より前に誰かがこのポイントを釣っていて、岸のゴミのようなものに毛鉤をひっかけ、
ハリスごと切ってしまう(回収できない対岸なので誰かは立ち去る)。
回収されずに残った毛鉤に魚が食いつく。
そして運悪く掛かってしまい、ゴミごと私のほうに流れてきた・・・
魚をすくおうと、流れてくる黒いゴミと魚にネットを構える。
ネットの直前で突然ゴミは90度角度を変えて川を横断し、対岸に上陸。
暴れる魚を抱えて排水管に入っていった。
しばらく排水管から暴れるヤマメの頭がでていたのだが、
ズイズイッと引き込まれる。
対岸に渡り、静かに排水管を覗くと真っ暗。
携帯電話についていたLEDライトで照らすと、
ヤマメの光る眼と、小さな動物の眼が。
黒いゴミの正体はネズミで、尻尾を水面にたらして虫にみせかける。
虫だと思ったヤマメに尻尾を食いつかせ、タイミングよく飛びかかる。
ネズミは最小限の水泳で、ヤマメを捕まえる・・・・・
追記
その後、年に一回はこの橋を釣るのですが、
橋の前後は工事で浅くなり、魚は少なくなりました。
排水溝も工事され、現在は直径2cmくらいのパイプが出ているだけです。