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Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

Leitz Elmar f=5cm 1:3.5

2016-03-25 19:12:37 | 写真

 

ドイツの光学メーカー「ライカ」の標準レンズ「エルマー」。

現在のレンズとは随分容貌が異なります。

 

 

f=3.5と少し暗く(人の眼で見る明るさがf1.0とされるので、

レンズを通すと3.5倍暗く写る)、

絞りも使いにくいため(レンズ前面に見える小さなツマミ)、

ずっと使っていなかったのですが、

最近再び使い始めました。

ここしばらくはカメラずっと付いています。

 

全体的に淡い発色で、四隅は光量が落ちて暗くなります。

 

 

 

 

少し絞るとグッと引き締まるのですが、

絞りが使いにくいのでf3.5のまま使ってしまうことが多いです。

 

 

 

 

発色は淡いのですが、

明暗の段階が深い(?なんと表現したらいいのだろう?)ので、

デジタル加工で調整の幅が広いです。

この加工がとても楽しい。

 

 

古いレンズでガラス面にコーティングはないようです。

逆光には弱いです。

 

 

 

 

昔のレンジファインダーという仕組みのカメラのレンズで、

設計の仕組み上最短撮影距離は1mですが、

接写機能のついたアダプターを使うと

45cmくらいまで寄ることができます。

 

 

 

 

 

私の持っているエルマーは1938年製。

カメラ本体・所有者を変えながら、

たくさんの写真を撮ってきたのだろうと思います。

時代を越える道具とは良いものだなあと、

このレンズを使う度に思います。