Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

JUPITER-8M 53mm/F2

2016-07-14 11:06:27 | 写真

旧ソビエト連邦製のレンズです。

共産主義体制のもと製作されたもので、メーカーという概念はありません。

大戦後、ソビエトは敗戦国ドイツの優秀な光学機器メーカーを接収し、

外貨取得のために多くのカメラ・レンズを製作したようです。

 

 

このJUPITER(ジュピター/ユピーテル)8は

独ツァイス社のゾナーというレンズのコピー製品です。

1950年代から90年代まで生産されていたようです。

 

 

少し絞って風景を。

 

 

開放(絞りを最大まで開いた状態)では、きれいな立体感。

 

 

 

 

絞り開放時、四隅の光量落ちは少ないようです。

 

 

逆光で撮影すると、ゴーストと呼ばれる光の乱れが現れます。

 

このレンズの特徴といわれていますが、効果的に使うのはなかなか難しいです・・・・

 

 

 

撮影最短距離は1mですが、アダプターの接写機能とを使うと

50cmくらいまで寄ることが出来ます。

カメラ本体のクロップ(画像真ん中付近を切り出す)機能を

あわせて使い、トンボを撮影。

 

 

気に入っているのは、光量が少ない(薄暗い)状況で、

開放(絞りを最大に開いた状態)で撮る花。

 

暗い中、花の色彩を引っ張り出すような発色をします。

 

 

 

また、銀色の表現も得意なようです。

F11くらいまで絞りを狭めて古いフライリールを。

 

私の所有するJUPITER8は1980年製。

製造初期の1950年代のものや、

最後期の1990年代のものはまた異なった特徴を持っているようです。

(画像は「ライトルーム」で調整しています)