船倉海岸の浜とイノー

　　年々浜が膨らんできた
　ピャンチク離（むいこ離）島に向かって
　砂浜がつながっていきそうだ。
　この状態を地理学的には砂嘴と呼ぶようだ。



　数年前から観察を続けてきたので
もしかしたら　　このまま砂が集まり続けると
島とつながってしまうかもしれない。


　今年は中潮でも無理したら歩いて渡れるようになった。
大潮の時は完全に干上がってしまって
湧水の川ができるのが　島と浜を分かつ境界になっている。

　かつてここに
百合が浜漁港を建設する計画があって
掘削工事に着手した直後
百合が浜がなくなるとの反対運動が起きて
赤崎にその漁港は変更して実施された。
　
　そして　百合は浜は残った。
　
赤崎漁港の建設で海流が変わったと思われ、
砂の移動が始まった。
南から北に移動してきたようだ。
大金久海岸から船倉そしてミナタ、クルパナが浜が太ってきている。
船倉海岸の砂の移動がここ数年顕著と思えるのは
６０年来の大型台風と呼ばれた高波でさらわれた砂が
自然現象により
再び押し上げられてきたものだろうと推測してみた。

砂を集める自然の仕組みが私なりにわかってきたように思う。
船揚げ場を作ると砂が集まっている。
船倉海岸の二つの斜路がそれを物語る。

　大金久海岸のグラスボート発着所の写真を撮り続けて
台風の度に砂で埋まる様子を紹介したことがある。
クズレの斜路もすでに砂で埋もれてしまった。
今はもう用途をなしていない。

　クズレの護岸の災害を受けたとき
私が保安林を担当していて　K議員さんと論争した場所を昨日写真を撮ってきた。
彼が主張していたことと
ぎゃくのことが起きてしまった。
百合が浜を守るために私たち保安林担当は日医師に頑張った。
砂を集める施工を考えていた。
災害復旧工事に一工夫したことを言いたかった。
防波堤（当時施工された）を作ると砂がなくなる。
確かにそうだったらしい。

　　百合が浜は守られている。
　保安林をもっと生かしたい。
　　癒される。　　
保健保安林は美しい砂浜を育てる森に成長していく。