鉄道オタクの人には笑われてしまうかもしれないが、一応乗り鉄を自認している。
田舎に行けば当たり前の小さな駅舎かも知れないが、自分なりに思い入れのある場所がある。
嘉例川駅（かれいがわ）
JR九州肥薩線の駅。
駅舎は鹿児島県最古で登録有形文化財になっている。
全国でも珍しい特急が停まる無人駅。
湯野上温泉駅（ゆのかみおんせんえき）
会津鉄道会津線の駅。
茅葺き屋根の駅舎。
駅の中には囲炉裏があり、お茶が用意してあった。
ほっとゆだ駅
JR北上線の駅。
温泉付きの駅舎で、トンガリ屋根の時計台がかわいい。
列車のを待つ間に、「ちょっとひと風呂」浴びてみた。
大きな浴槽の壁には信号機が設置してあり、青・黄・赤の色で列車が近づいたことを知らせてくれる。
嬉しいことに源泉かけ流しだった。
この花がフェンスや大きな木に絡まって咲いているのを見ると夏になったと感じた。
ノウゼンカズラの色は濃淡はあるものの、オレンジ色だと思っていた。
ところがピンクのノウゼンカズラが咲いているのを見た。
早速調べてみたら、オレンジのものは中国原産でノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属。
ピンクのもの(正式名はポドラネア・リカソリアナ)は南アフリカ原産でノウゼンカズラ科ポドラネア属。
とういことで、属が違うようだ。
[タウシュベツ橋梁]
この橋梁の存在を知ったのは、ここの風景をずっと撮っていた写真家の写真展からだった。
夜空一面の星と暗い湖に浮かび上がる橋を見たときの驚きは今でも覚えている。
素晴らしい写真だった。
早速調べてみたらこれはタウシュベツ橋梁で、旧国鉄士幌線には多くのコンクリートのアーチ型橋梁群があり、中でもタウシュベツ川に架かるここは糠平湖の水かさが増える６月頃から湖面に沈み始め、8月頃には湖底に沈む。
水かさが減る1月頃から凍結した湖面に再び姿を現すため、幻の橋といわれているらしい。
そしてこの橋はもう崩れ始めていて、いつ無くなってしまうか分からないという。
なるべく早く行かなければと思っていた。
そんな中、機会を得たのですぐに大雪自然ガイドセンターのツアーを申し込んだ。
ツアー参加者と相乗りで糠平湖の近くまで行った。
借りた長靴を履いた長靴を借りて、まだ雪が残った林の中をしばらく歩いた。
目の前が開け、前方を見ると「ニペソツ山」がそびえていた。
そして、手前には思った通りの風景が目の前に現れた時の感動は忘れられない。
ずっと憧れた風景が目の前にあったのだから。
[橋の上の様子]
この様子を見るともうじき崩れてしまう、と言うことが良く分かる。
崩れてしまう前に見ることができて良かったと思った。
ここは観海寺温泉にあり、温泉の色はコバルトブルー。
景観の湯と名付けられていて、高台にあるため別府湾が一望できる。
日帰り施設だが、食事付きになっていて、季節の料理を出してくれる。
この日は大分県の郷土料理のだんご汁定食だった。
だんご汁定食
霧島にあるこの宿は鄙びた感じがするが、5本もの自家源泉を持っている。
秘湯といった雰囲気の木造りのお風呂には湯船が３つあり、熱めの硫黄泉、冷たい微炭酸泉、その両方を混ぜたぬるめの混合泉がある。
小さい湯船は炭酸泉のため少し冷たいと感じるが、じっくりと浸かっているとその良さがわかる。
湯治客も多く、リウマチや神経痛に効果があるらしい。
この時は立ち寄り湯だったが、次は是非宿泊してみたいと思った。
