日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

仁徳天皇陵(大仙陵古墳)

2022-04-23 07:00:00 | 国内旅行

ちょっとした用事があり、大阪に行ってきた。

滞在最終日、帰りは夕方の飛行機便だったため、丸1日自由時間が取れたので堺市にある「仁徳天皇陵」まで足を延ばしてみた。

大阪府堺市、羽曳野市、藤井寺市にまたがって点在する数多くの古墳は2019年、「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に登録された。

それが決まった時、一度は行ってみなくちゃと思っていた場所だったのでやっとその機会に恵まれた。

その古墳群の中で最大の古墳が「仁徳天皇陵」で、百舌鳥古墳群にある。

昔は「仁徳天皇陵」と教科書に載っていたが、現在ではその呼び名は通称で、正式には「大仙陵古墳」または「大山古墳」というらしく、教科書では「大山古墳」となっているらしい。

 

 

「仁徳天皇陵」は百舌鳥駅から歩いて7~8分のところにあった。

まず最初に驚いたのは回りが住宅街になっていて、このような街中に大きなお墓があったこと。

そして次には、世界遺産になっているのに、古墳という場所柄のせいなのか人もあまりいなく、静かで閑散としていたことだった。

 

[正面、参拝所から見た様子]

 

[参拝所近くにあった模型]

 

駅から歩いて行く途中にビジターセンターがあり、そこで情報を仕入れてから「仁徳天皇陵古墳拝所」に向かった。

誰もいなかったので、女性のボランティアガイドさんを独り占めして色々と説明をしてもらった。

このお墓は「仁徳天皇」のものと言うことになっているけれど、実際には誰のものかはっきりしていないらしい。

そして、この陵は写真右に看板があるように、宮内庁が管理しているということだった。

 

その後は参拝所の前にある大仙公園の中にある博物館へ行ってみた。

 

[博物館前にあった孫大夫山古墳]

木で覆われているけれど、これも古墳。

このように小さな古墳があちこちにあった。

 

[博物館]

やはり博物館も人は少ない、来館者よりもスタッフの方が多いような感じだった。

ここでは古墳の成り立ちのビデオや出土品を見たりした。

 

再び参拝所に戻り、これからその大きさを実感するために周遊道路をぐるっと一回りしてみた。

[仁徳天皇陵全景・案内板にあった図]

この日本最大の前方後円墳は5世紀中ごろ、20年ほどかけて造られたとされていて全長約486m、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並んで世界三大墳墓の一つに数えられている。

 

もうびっくりするほど大きくて外周を歩いていても、ただの森としか見えない。

写真で見るような形などは全く分からなかった。

約3km、1時間ほどかけてゆっくりと歩いた。

 

 

でも、このような大きなものを重機もない大昔にどうやって造ったのだろうか?

人力を駆使したのは分かるけれど、形もきれいになっているし、測量技術はどうなっていたのだろうか?

謎、すべてが謎。

そして一番の謎----このお墓に埋葬されているのは誰?

 

こうして春の一日、古代のロマンに触れてきた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月桂樹

2022-04-22 07:00:00 | 植物

月桂樹の大きな木に花が咲いていた。

 

 

カイガラムシがたくさん付いているけれど、これは雄花

月桂樹は雌雄異株。

雌株には雌花、雄株には雄花が咲く。

雌株か雄株かは花を見れば分かる。

両方とも花弁は淡いクリーム色で4枚、雄花には雄しべが8~12本あり、葯の色が黄色のため全体的に黄色い花に見える。

雌花は中央に緑の太い部分を持つ雌しべがあるだけなので、花弁の色が目立ち、全体は淡いクリーム色に見える。

こうして違いを書くとどうしても両方を見て比べたくなってしまうんですよね。

でも、日本で目にする月桂樹の多くは雄株で雌株はほとんどないということになっているらしいんです

 

ところがあったんです

あちこちの月桂樹を探し回って見つけました。

 

 

中央の太い雌しべの色が緑色から赤っぽく変わってしまっているけれど、雄花とは全く違っているのが分かる。

これは紛れもなく雌花

 


 

学名:Laurus nobilis

英名:laurel

和名:ゲッケイジュ(月桂樹)

科名・属名:クスノキ科 ゲッケイジュ属

原産地:地中海沿岸

 


 

月桂樹にはいくつかの呼び方があり、日本語では月桂樹、フランス語ではローリエ(laurier)、英語ではローレル(laurel)となっている。

スパイスではローリエやローレルだったりしているけれど、両方とも同じもの。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原種チューリップ

2022-04-20 07:00:00 | 植物

庭先にチューリップだけを鉢植えにしているお宅があり、そこでちょっと変わったものを見つけた。

その家の人に話を聞いたら「原種チューリップ」だと。

野生種に近いようなチューリップで、2~3年植えっぱなしにしていても大丈夫らしい。

ちょっと小ぶりのこのチューリップはブームになっているのか、このお宅で最初に見てからは、あちこちで見かけるようになった。

 

最初に見た赤と黄色の品種、その時はまだ蕾も固かった。

 

茎が伸びてやっと色がついてきたころの様子はこんな感じ。

 

その後、開くと赤い色は外側だけで、内側は薄い黄色になっていた。

 

これはまた別の黄色だけの品種で、丈は低い。

 

同じように丈が低く、濃い黄色で赤い色も花弁の先端に少しだけ見える品種。

 

わずかの間でも数種類を見ることができたが、現在では原種系のチューリップは100種類以上もあるらしい。

ブームになっているようならば、きっとこれからもっとたくさんの品種が見られるようになるのかもしれない。

 


 

学名:Tulipa  gesneriana

英名:Tulipa

科名・属名:ユリ科 チューリップ属

原産地:トルコ、中央アジア

 


 

チューリップの原産国はオランダだと思っている人が多いかもしれない。

でも違うんだなぁ😄

チューリップはトルコが原産地で、トルコの国花にもなっているんですよね。

これを知ったのはトルコを旅行した時だった。

トルコではあらゆる場所や物にチューリップが描かれていた。

今になってあの時の絵を思い出してみると、全て原種チューリップだったような気がする。

 

トルコで買った鍋敷き。

こういった物にも全てチューリップが描かれていた。

多分、これも原種チューリップじゃないかと。

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウコンザクラ(鬱金桜)

2022-04-16 07:00:00 | 植物
ウコンザクラ(鬱金桜)を見つけた。
花は淡黄色で八重咲き。
桜で唯一の薄い黄色い花。
 
 
 
 
ウコンザクラはサトザクラの園芸品種で、花の色がウコンの根で染めた色と似ているからこの名前になったようだ。
でも、ウコンで染めたものはもっと黄色が濃いようだったと思うんだけど。
また、この花はピークを過ぎるとピンク色に変化してくるのが面白い。
今回見つけた花は、そろそろ終わりかけなのか、チラホラとピンク色が混じっていた。
 
 
 
 
こうして一本の枝に付いているほとんどの花の色が変わってくると、全く違う花のようにも見えてくる。
 

 

学名:Prunus lannesiana E. H.Wils. cv. Grandiflora 

英名:Ukonn-zakura

別名:ウコンノサクラ(右近ノ桜)、キザクラ

科名・属名:バラ科 サクラ属

原産国:日本の園芸品種

 


 

京都、伏見にある酒造メーカーの「黄桜」。

カッパのキャラクターで有名なこの会社は、創業者が「ウコンザクラ」」の清楚なところを好み、清酒の名前に別名の「黄桜」を使ったとか。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝塚「花のみち」

2022-04-14 07:00:00 | 植物

ちょっと趣向を変えて、いつもと違った散歩道で見つけた花のこと。

阪急宝塚駅から宝塚大劇場へ向かう道は「花のみち」と名づけられている。

長さ400m、幅3mほどのこの道は、宝塚歌劇に続く「花道」という意味もあるらしい。

4月11日、「花のみち」を歩いたので、その様子と咲いていた花のことを書いてみた。

 

阪急宝塚駅を降り、「宝塚ソリオ」を通り抜けて「花のみち」へ。

まだ桜も残っていた。

桜の最盛期、この道は桜のトンネルになる。

 

横断歩道を渡って、ここから「花のみち」が始まる。

この道は土手のように、一段高くなっていて、両脇の低い道路にはカフェなどたくさんのお店が並び、一方通行で車が通れるようになっている。

 

歩き始めてすぐ、桜の木の元にはツルニチニチソウとキカタバミ。

 

キオドリコソウ。

 

背の高いローズマリー。

 

少し先の右手に見えてきたのが「宝塚ホテル」。

このホテルは2年ほど前に移転された。

新しいホテルは劇場と一体化したような造りになっている。

 

ホテル付近の桜並木。

 

道の両側、所々には花壇が造られていて、たくさんの花が所狭しと咲いていた。

 

更に進むと「宝塚劇場」入口。

 

宝塚といったらスミレ。

白、紫色のスミレがあちこちに咲いていた。

 

このようなブロンズも幾つか道路脇に配されてあり、これは「ベルサイユのバラ」。

 

[燕尾服の紳士]

 

[レビュー]

 

出口付近には花時計があった。

花時計の前、出演者出入り口には大勢の出待ちの人たちが並んでいた。

 

「花のみち」はここまで。

この先の交差点のそばには「手塚治虫記念館」があり、人通りは少なくなるが、遊歩道はまだまだ続いていた。

 

[手塚治虫記念館]

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする