侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

バージンロードになる階段イン根津教会 大正8年に建造された木造建築

2011-01-15 00:53:34 | Weblog
 志村直愛先生による町並み探訪、本日は根津教会。   http://www15.ocn.ne.jp/~nzc/ (注1:大正時代に建てられた、礼拝堂部分を再生して、 新たに牧師館等を付加する増築工事。 増築面積がある一定の広さを超えると昔の部分(今回は礼拝堂)も 現行の建築基準法の適応を受ける事になり、 建物の構造や耐火の問題で非常に厄介。 設計を担当したミームズ一級建築士事務所の田代洋志氏と 構造設計のTIS&PARTNERSとの共同作業で見事に再生された。 設計者の思い切りのいいシナリオと熱意の賜物。酒井氏のブログより抜粋) (注2:志村先生は2011年1/22土曜日世界一受けたい授業に登場!します)  関東大震災も免れ、東京大空襲もくぐりぬけ、丁度盆地のようになっているこの区域は  当時を偲ばせる建築物も未だにチラホラ見られ、興味深い。  丁度銭湯が始まる時間で、煙突から煙りが立ち上り始め  お米やさんの軒下には「毎日つきたての餅あります!」の  手書きの張り紙が、  懐かしい日本が健在だ。  教会内に入り、鍋谷牧師様より、お話を伺う。  鍋谷牧師は三井物産のバリバリの商社マン!だった方  先代の牧師様が90歳を目前に引退、後継者探しに苦慮している、その時に  自らかってでたのだそうだ。  早期退職をし、それから神学校に行き、1999年、40代後半で牧師様になったのだそうだ。   根津教会の建物は   2001年には登録有形文化財としての登録をしている。   その年齢たるや90年もたてば、老朽化もまぬがれず、  ついに2009年増改築工事を決意。 正面は全くその赴きも内容も変えず  内装を大胆に変えて、地域拠点の役割を担いつつ、そこに暮らす人々に愛される教会の  創造に尽力しておられる。  このことは牧師様が「文化財礼拝堂再生物語」に詳しくお書きになっている。  美しい写真、設計図と共に、ドラマテックな顛末の詳細が書かれており、  鍋谷氏が牧師様になられた経緯もわかる。 . . . 本文を読む