K2
11月7日 世田谷パブリックシアター
作:パトリック・メイヤーズ
翻訳:小田島雄志
演出:千葉哲也
出演:堤真一、草剛
自力で取れなかったチケット。
おけぴの交換でようやくゲットできました。
世界第二の高峰【K2】登頂を果たした、物理学者ハロルドと地方検事補テイラー。
下山の途中で、ハロルドの不注意から遭難してしまう。
氷壁の岩だなで、助かる道を模索する2人だが…
ハロルドは、足を骨折しているし、ザイルは1本しかない。
ハロルドはテイラーに1人で降りるように話すが、テイラーは聞き入れない。
お互い、仕事も価値観も女性観も全く違うが、山に向かうときは良好なパートナー。
苛立ちを隠すことなく自分の感情をぶつけるテイラーに対し、ハロルドは冷静に現在の状況を分析する。
1人で助かる道を拒むテイラーに対し、ハロルドは妻や子供に対する愛情を語り、それをテイラーに伝えてもらいたいと願う。
気持ちを伝えていくことが、命を伝えることに繋がると理解したテイラーは、1人氷壁を降りていく。
テイラーが去った後、岩だなにひとり残ったハロルドが語るキタキツネの話は、とても切ないものだった。
おだやかな気持ちで、その時を待つハロルド。
激しく感情をあらわにする草剛は、テイラーそのもの。
1人で助かることを受け入れる場面では、本当に泣いていました。
受けの芝居に徹していた堤真一も、その時は、涙をぬぐっていました。
いままで観た芝居の中で、堤真一が【泣く】という場面を観たことがなかったので、ちょっと驚きました。
骨折して動けないハロルドと3回も氷壁をよじ登るテイラー。
セットとは言え、本物のザイルを使って、上っていく草剛。
セリフをしゃべりながら、ザイルを結ぶ2人には、本物の信頼感が感じられました。
かつて、加藤健一と上杉祥三の【K2】を観たことがあります。
演出が違うと受ける印象もだいぶ違いますね。
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