喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

アニー・ホール(1977) ★★★★☆

2018-01-11 16:18:01 | ドラマ
アニー・ホール [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



楽天地シネマズ錦糸町で鑑賞。

観客は20人弱、私が最年少かと思われる。

 

監督ウディ・アレン

主演 ウディ・アレン、ダイアン・キートン

助演 ポール・サイモン、キャロル・ケインetc

脚本 ウディ・アレン マーシャル・ブリックマン

撮影 ゴードン・ウィリス

上映時間93分。

ウディ・アレン作品を観るのは『スターダスト・メモリー』以来。

1977年のアカデミー賞を数多く受賞。スターウォーズ公開の年である。

 

今となっては当たり前のような演出上の技法がてんこ盛り。それも恐らく受賞理由の一つなのであろう。

ウディ・アレンが演じるのは漫談家のアルビー・シンガーである。

アルビーが過去に付き合っていたダイアン・キートン演じるアニー・ホールとの恋愛のいきさつの物語。

ロマンスコメディ作品で所々に皮肉が込められている。ウディ・アレンの自伝的要素もあるのかと推察する。ちなみにダイアン・キートンとは実際に付き合っていたとか。

難解な『スターダスト・メモリー』とは異なり単純明快なストーリーで所々笑えるシーンも多くて面白かったが、上映93分という短さとは裏腹に兎に角死ぬほど台詞が多い。というのもウディ・アレンが漫談調子で常に観客に語りかけてくるように話しているからである。そういう意味では疲れる作品だ。

印象に残ったシーンだけ列挙していく。

・クリストファー・ウォーケン演じるアニーの兄がアルビーに自殺願望を告げるシーン。私も酔った際に突如知り合いに自殺願望を告げた時があるので、困り果てたアルビーの表情を見て申し訳なく思う笑

ある小説家の人が言ってたが、自殺願望の手紙を送ってくる読者が結構いるらしい。芸術家なら理解してくれる、と勝手に思って送ってくるのだろう。とんだ迷惑な話である。そんなよくある話にウディ・アレンは皮肉を入れているのだ。しかしアルビーは死に取りつかれているという設定であるのだが。

・アルビーが出先で情事を行おうとせがむシーン

詳細は覚えてないけど、理屈さえつければどんな非常識なことでも正当化してしまおうとするアルビーに感嘆する。

 

印象に残ったのはこれくらいだった。

まだ2週間、劇場によっては公開しているのでお薦めです!!


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