野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

ノジギク

2018-11-20 | フィールドガイド--植物編--
ノジギク(キク科)
九州、四国や瀬戸内海の沿岸の崖などに自生する多年草です。
この花は兵庫県の花として選ばれました。11月ごろ白い花が咲きます。(昭和29年選定)(=兵庫県のホームページ)
ところが、今年2018年になって県が公式に指定する手続きを取っていなかったことが判明。(2018/4/6 11:58神戸新聞NEXT)
2018年4月1日の県公報に「県政150周年を機に、のじぎくを兵庫県の花として確認する」となり、やっと県の花に
その昔、県の花になったことで、花の苗を学校などに配布して植えていたころがある。
県の小中学校で、まだ残っているのはどのくらいあるのだろう。

子どもの本がおもしろい㉛子どもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

2018-11-19 | フィールドガイド地質
子どもの本がおもしろい㉛
久しぶりの紹介、ことしすっぱんされた鉱物図鑑
創元社は近畿圏の近く関係のガイドブックを多く手掛けている出版社
今回は
子どもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑 柴山元彦・井上ミノル著 創元社 2018年
シリーズ最多の40種の鉱物図鑑に加え、こどもを連れてでかけやすい全国の石の採集スポットを20ヶ所紹介。
どんな鉱物がみられるのか
◆第3章 石探しに出かけよう! ――採集マンガ&ガイド(20ヶ所)
1.居辺川(北海道)
2.七里長浜(青森県)
3.久慈琥珀博物館(岩手県)
4.姫川(新潟県)
5.須沢海岸(新潟県)
6.花園川(茨城県)
7.久慈川支流(茨城県)
8.三波川(群馬県)
9.神流川(埼玉県)
10.小矢部川(富山県)
11.森下川(石川県)
12.菅田川(岐阜県)
13.谷川(愛知県)
14.北山川(三重県)
15.木津川(京都府)
16.円山川(兵庫県)
17.一庫大路次川(兵庫県)
18.加茂川(愛媛県)
19.錦川(山口県)
20.池島(長崎県)
 
その中で「生きている猪名川」と関係あるところが
17.一庫大路次川(兵庫県) 猪名川町民田橋
クジャク石、黄鉄鉱、黄銅鉱、蛍石などが紹介されている。
ここは アユの紹介したとこの近い。
猪名川町には多田銀山があり、鉱物も多く見つかつところなので、河原の石のなかにも鉱山と関係のある石があるらしい
川原での採取はこどもも見つけやすい
こどもは思いもよらぬ宝を見つける能力がある

川原の石の図鑑がたくさん出版されているなか、調べた川での鉱物が見られると紹介されている。
サファイア(竹田川 奈良県)
紫水晶(円山川 兵庫県)
オパール (谷川 愛知県)
クジャク石(一庫大路次川 兵庫県)猪名川水系の一つ
紅玉髄(武庫川 兵庫県)
紅柱石(木津川 京都府)
きんせい石(木津川 京都府 )
黒雲母(木津川京都府 大和川大阪府)
白雲母(木津川京都府)
などが 生きているシリーズで調査したところにある鉱物
結構あるんだ、と思うが、名人が見つけたもので何度も足を運ばないと見つからないだろう

冬鳥

2018-11-17 | フィールドガイド--野鳥--
冬鳥が目立つようになってきた

ジョウビタキ(ツグミ科)
冬鳥:全長約l4cm.
10月ぐらいから日本に来ます。
平地の林や農耕地、川原など開けた場所で見られます。
冬場は単独で行動し、近くに別のジョウビタキが来ると追い出します。
えさは地上の虫や小さな木の実を食べます。
家庭菜園の土を掘り返しておくとその中の虫を食べに近くにとまることがあります。
オスは腹側のオレンジと頭の上の灰色が目立ちますが、メスは全体が茶褐色の地味な色をしています。
どちらも翼に向い斑があるのが特徴です。
杭やアンテナなどの目立つところでピッ、ピッ、ピッと大きな声で鳴きます。(生きている武庫川より)
シ口八ラ(ツグミ科)
冬鳥:全長約25cm・平地から山地の林、公園の林などで見られます。
ツグミよりも暗い林の巾で枯葉の下を探して、ミミズや昆虫類をとって食べています。
人が近づくと大きな声でチャチヤチャチャチャと鳴きながら逃げていきます。
飛んだときには外側尾羽の白い部分が目立ちます。(生きている武庫川より)
 
 
ルリビタキ(ヒタキ科)
冬鳥(漂鳥):全長約14cm・本州中部以北の亜高山帯の林で繁殖し、冬になると平地から山地の林や公園の林などに渡ってきます。
冬は樹上や地面で昆虫や木の実などをとって食べます。
警戒の時にはヒッヒッとジョウビタキに似た声で鳴きます。 兵庫RD:C(生きている武庫川より)

秋の七草

2018-11-16 | フィールドガイド--植物編--
秋の七草 漢方から
山上憶良
“秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花”
山上憶良が万葉集で詠んだこの歌がはじまりと言われています。

春の七草は粥に入れて食べることができますが、秋の七草は四季を感じさせる観賞用です。
 
しかし、秋の七草には薬草として漢方薬の主要な 成分になっているものがあります。
 
クズは葛根湯の主薬 でもあり、葛湯などとしても風邪のひき始めに飲みます。
オミナエシの根は利尿・解毒・腫れものに
朝顔は現在のキキョウ。痰の出る咳を鎮める作用があります。  
風邪の季節 秋の七草は貴重なものだったようです

2004年里山保全活動

2018-11-13 | 野生生物を調査研究する会歴史
2004年里山保全作業と茶摘み
作業は観察会とのこらぼ、全くの奉仕だけでは、魅力がないと鍋をしたり、茶摘みをしたりと皆さんに楽しみながらの
作業を計画。今日に至っています
2018年12月の里山も鍋を予定しています
希望者はナチュラリストクラブHPに連絡お願いします
2004年5月8日(日) 里山保全作業と茶摘み
JR新三田駅に集合後、車に分乗して里山に。里地では田植えの準備に忙しそうでした。
早速作業に。まずは梅の木の下草刈り。
お昼は恒例のなべ。それに、掘り出したばかりのタケノコを焼いて食べました。季節感と野趣あふれるお昼ですねぇ。
お次は乙女たちが集まっては茶摘み。
お茶の葉は新芽の部分を上から三葉ほど摘み取ります。
空っぽになったなべを洗い、お茶の葉を入れます。しばらくから煎りしてお水を注ぎ煮立てるとお茶の出来上がり。
いったん蒸してから煎ると味に深みが出るんだそうです。残念ながらここでは煎るだけでしたが、ほんのり新茶の香りがしました。

ツチイナゴ

2018-11-12 | フィールドガイド-昆虫編--

稲刈りが終わるとコバネイナゴがえさを求めて飛び回る

イナゴ佃煮とは実はコバネイナゴの佃煮。再び昆虫食が注目されるかも

ツチイナゴ(バッタ科)
体長38~50mm.丘陵地や平地の乾いた土地の草むらにすんでいます。

複眼の下に暗緑色条があって、ちょうど涙を流しているように見えます。

10月上旬に成虫となり、そのまま越冬するので、冬でも見られる数少ないバッタです。

マメ科のクズの葉を好んで食べます。


コバネイナゴ(バッタ科)
体長オス28~34mm、メス40mm。体の側面に濃茶色の筋があり、8~11月ごろに水田やその周辺の草地で見られます。

イネの害虫として嫌われてきました。

昔から食用とされ、佃煮などにして食べられていました。

今でも各地の土産物として見かけることがあります。


ツルリンドウ

2018-11-11 | フィールドガイド--植物編--

ツルリンドウ(リンドウ科)
山の木陰にはえるつる植物でよくみかけます。地面をはったり草木にからんで伸びていきます。
花は8~11月に咲き、咲き終わると枯れた花の先に、丸くて細長い赤い実をつけます。
ツルリンドウの赤い実が目立つと、秋は終わりです。


2005年 有馬富士公園で野鳥の観察

2018-11-10 | 野生生物を調査研究する会歴史
有馬富士公園は、都市公園法に基づき2001年に設置された広域都市公園
三田市の有馬富士自然学習センターは、開設当初、行政組織としてサービスの提供が困難な、魚類の展示に係わる資料収集、飼育管理については当会NPO法人野生生物を調査研究する会に委託していただいた。
また里山の素材を活用した木工教室および展示物の企画開発については里山遊び研究会の市民組織に委託して実施した。
平成16年度から行政主導型の施設運営から、利用者が主体的に運営する市民主導型の施設運営(開館から閉館までの業務全てを市民運営グループに委託する)に転換している。
さらに、平成19年4月より特定非営利活動法人キッピーフレンズを指定管理者として運営している。
開園間もないころの観察会
2005年12月11日 有馬富士公園で野鳥の観察
兵庫県立有馬富士公園は三田市にある公園です。動植物の観察できる生態園、豊かな自然の中で遊ぶ ことのできる「遊びの王国」、人間と自然のかかわりを楽しく学習できる「三田市立有馬富士自然学習センター」 などがあります。ここでの催しなどは「ありまふじ公園情報」に、より詳しく載っています.
公園の名前の由来の有馬富士。標高374m。手前にちらりと見えているのは福島大池です。今回は福島大池・野鳥の広場・鳥の道で野鳥を観察しました。有馬富士は登山道より頂上まで約20分で登れるので一度挑戦してみてください。池の向こうには棚田が見えています。
木の葉広場のオブジェ。アクリル板に木の葉がはさみこまれています。広場横を通り、福島大池へ。この池にはカモがたくさん飛んできます。今日は残念ながらカモの姿は少なめでした。
池の向こうにあるかやぶき民家。かまどや囲炉裏のある民家が再現されています。
ここは園内の野鳥観察シェルター。鳴き声の聞こえてくる方向や動きから野鳥のいるところを見つけ、まずは双眼鏡で場所を確認。テラスの上から川村先生があちこちで望遠鏡を覗き込んで鳥の姿をさがしましたが・・・今日は野鳥の数がとても少なくほとんど観察できずに残念。
双眼鏡で位置が確認できたらこの大きなフィールドスコープで鳥を観察します。すぐそこで見ているように細かいところまでくっきりと見ることができますが、倍率が高い分、視野内に入れるのが難しいとのこと。