ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

クーデンホーフ・光子さん

2010-09-16 | 日記
2010年9月15日(水)

今日は、読書会の日。今日の本は、「高く手を振る日」(黒井千次)だった。
70代前半の一人暮らしの男性の孤独感、人への渇き・・という内容で、
皆さんの読後感も悪くはなかったのだけれど・・、今日の場は、まだ
先日の「天涯の船」(玉岡かおる)の余波が大きくて、主人公のモデルと
なった実在の女性、クーデンホーフ・光子さんの話題のほうに集中してしまった。

Mさんが、ネットで光子の写真を探してきてくれた。
明治時代にオーストリアの外交官クーデンホーフ伯爵に見初められた光子さんは、
美しい~~~方だった。
結婚後、ウィーンの社交界でも活躍された光子さん。有名な香水「ミツコ」は、
彼女にちなんだんだそうだ・・。
彼女は、夫に先立たれた後も頑張って伯爵家を守り、次男が後に、ヨーロッパ連合
(現在のEU)の考え方を提唱する人物となるんだ。

ただ、紹介文の最後に、
「光子は遺言で、夫と同じ一族の墓に葬られることを希望するけれど、ウィーンに
葬られ、現在までその願いは実現していない」
と書かれていた。

「日本人だからと、一族の差別、反対にあったのかしら・・?」
とか、
「晩年、子供たちと不和になったのが影響しているのかしら・・?」
とか妄想しあったけれど、家に帰ってから気づいたわ。
小説でも、夫の領地がハンガリーとして独立してしまい、オーストリアのウィーンに脱出
したとあった。
きっと、光子の伯爵家の領地もハンガリー領となって、かつての支配者の伯爵家の
人間を埋葬することができなくなったんじゃないかな・・?
オーストリアもハンガリーもEUになったし、光子さんもいつか夫の側に葬られますように・・。

と、すっかり、「天涯の船」の読書会となってしまった。

そうそう、ブラジルから娘さんが里帰りしているOさんが、ピーナツで作ったブラジルの
お菓子を差し入れしてくれた。「ムスメちゃんの分もどうぞ・・」と、オマケをくれた・・。
Mさんも、岡山のピオーネを、「ムスメちゃんにもどうぞ・・」
Tさんも、栗饅頭を、「ムスメちゃんにも・・」
と、おやつをたくさん頂いてきました。(^^)

ムスメにお菓子を渡しながら、
「そろそろムスメが陣痛体操を始めるって、みんなに話してきたわ」
と、言ったら、
「もう~、読書会で何を話しているのよ~」(←実は、そういうことのほうが多い・・)
と、あきれられました・・。(^^;)




コメント
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