2017年8月27日(日)
み~ちゃんは、8月生まれ。み~ちゃんの保育園のHPを見たら、
8月のお誕生会の様子がアップされていて、み~ちゃんが、可愛い髪型を
していた。顔の両横に、短い三つ編みがぴょんと出ている。(^^)
ムスメに電話で聞いたら、保育士さんが、可愛く編んでくれたのだそう。
すご~く、目立っていましたよ。(^^)
さて、そこで、今日は、み~ちゃんについてのエッセイです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「棘」
娘から電話が来た。三歳になる下の孫、み~ちゃんが、熱を出したというヘルプ要請で、
「今日は、保育園を休ませたわ。明日、午後の三時過ぎまでは、パパの実家で見てもらえるけれど、
その後からは、お母さん、お願い。明日の午後三時に埼玉へ来て」
という。勿論、孫のことが、最優先。翌日、あちこち、お稽古事を休む連絡をして、私は、
千葉から二時間の娘の勤め先の最寄り駅で、職場を早退した娘と落ち合い、婿さんの実家へ向かった。
それまで寝ていたみ~ちゃんは、目を覚まして娘にかじりつき、娘は、
「う~ん、まだ、身体が熱いねえ」と、心配そうに呟いた。
その日、水曜日は、近隣の小児科が休みの日なので、帰りに内科に寄ると、風邪との診断で、
保育園で流行っている伝染性のものでは無く、娘は、ほっとしていた。
ところが、翌朝、「夜中に、熱が九度も出たから」と、娘は、改めて、小児科へ連れて行くと言う。
娘が、出勤前に、小児科の窓口に診察券を出し、時間になると、遅番の婿さんと私が、
み~ちゃんを連れて行った。結果は、同じく風邪だったが、内科の薬には、子供には
あまり飲ませたくない成分があるそうで、別の薬が調合された。
やはり、小児科に行って良かったと、婿さんと話しながら家に戻ったところまでは、良かった。
しかし、み~ちゃんは、婿さんが出勤しようとするや、
「パパが、いい~、パパが、いい~」と、泣いて抱きついた。
風邪で、まだどこか具合が悪く、置いて行かれると、不安が増すのだろう。婿さんも、
「はい、はい」とあやすものの、時間も迫る。抱き取ると、み~ちゃんは、
「いや~!パパ~、パパ~!おばあちゃん、きらい~」
と、私の腕の中で、手足をバタバタさせて、騒いだ。パパが出かけて、床に下してからも、
地団駄を踏みながら、何度も何度も、
「パパ~が、いい~。ママが、いい~。おばあちゃん、きらい~」
と、怒りまくった。今、み~ちゃんが欲しいのは、パパとママなのだから、八つ当たりも、仕方ない。
「このごろ、すぐ、きらい~と言うの。そういう時期なのかも」と、娘にも言われていたし、
私は、DVDをかけて、み~ちゃんの気をそらそうとし、み~ちゃんもいくらか落ち着いた。
だが、私が、「み~ちゃん、ヤクルト、飲む?」と、近づくと、再び、怒りに火が点き、
「おばあちゃん、きらい~!あっち行って~!パパとママとゆ~ちゃんとみ~ちゃん!
おばあちゃんは、ちがう~!」
と、叫んだ。「おばあちゃんは、ちがう~!」。パパとママとゆ~ちゃんとみ~ちゃんは、家族。
おばあちゃんは、違うと、三歳の知恵で見抜き、怒りの棘を飛ばしたのだ。
それはそうなのだが、それでも、み~ちゃんの叫びは、独り暮らしの私の胸をチクリと刺した。
その日は、上の孫、ゆ~ちゃんが小学校に入学して初めての避難訓練の日で、最後に、
親への引き渡しがあるので、娘が会社を中抜けして迎えに行き、いつもの学童では無く、
家に送り届けてきた。娘が慌ただしく会社に戻った後、泣き疲れて寝ていたみ~ちゃんが目を覚ました。
すぐ、ゆ~ちゃんに気づくと、たちまち機嫌が直って、にこにこし、二人でDVDを見たり、
窓によじ登ったりと、遊びだした。お姉ちゃんの力は、偉大だわと、私も、ほっとした。
夜になって、ママが帰り、パパも帰って来て、二人は、大騒ぎ。パパが、ゆ~ちゃんをお風呂に、
み~ちゃんにはシャワーを浴びせようと、二人を風呂場へ連れて行った隙に、私は、お皿を洗っている娘に、
み~ちゃんの言葉を伝えた。娘は、手を止め、目を丸くした。
「え~、み~ちゃんが!おばあちゃんは、違うって、え~!家族じゃないって!……。
う~ん、なんというか~」
言葉を探して口籠った娘は、すぐ、
「ああ、女子力だわ。……み~ちゃんは、女子力が高いのよ」
と、笑った。
女子力?これって、女子力なの?
女子力には、ただ、可愛いだけでは無く(勿論、ゆ~ちゃんもみ~ちゃんも可愛いのだが……)、
「人間関係を掴み」、「自分のテリトリーに、ずけずけ入ってくる者は、イヤと、弾き返す」、
そんな、女子の群れを泳ぎ渡る力も要るという。そういうことなのか……。
わずか、三歳で、もう、おばあちゃんの苦手分野に踏み込んでいる。
私の目の前に、小さな柔らかい棘を生やしたバラの蕾が浮かんだ。
そして、そこから放たれる成長パワーは、眩しかった。
洗面所が騒がしくなったと思ったら、ほやほやのゆ~ちゃんとみ~ちゃんが、パンツ一丁、
バスタオルをマントに、走り出て来る。娘は、「これ~」と、み~ちゃんを追いかけ、私は、
「ほら、パジャマ、パジャマ」と言いながら、飛びついてきたゆ~ちゃんを抱きとめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや~、あの時のみ~ちゃんの怒りは、大変でした・・。
今回、夏休みにやってきたときは、
「おばあちゃん、大好き~♪」と、言いながら、ウィステのダンス用のきらきらネックレスや
イヤリングで遊んで大満足でしたね。(^^)
み~ちゃんは、8月生まれ。み~ちゃんの保育園のHPを見たら、
8月のお誕生会の様子がアップされていて、み~ちゃんが、可愛い髪型を
していた。顔の両横に、短い三つ編みがぴょんと出ている。(^^)
ムスメに電話で聞いたら、保育士さんが、可愛く編んでくれたのだそう。
すご~く、目立っていましたよ。(^^)
さて、そこで、今日は、み~ちゃんについてのエッセイです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「棘」
娘から電話が来た。三歳になる下の孫、み~ちゃんが、熱を出したというヘルプ要請で、
「今日は、保育園を休ませたわ。明日、午後の三時過ぎまでは、パパの実家で見てもらえるけれど、
その後からは、お母さん、お願い。明日の午後三時に埼玉へ来て」
という。勿論、孫のことが、最優先。翌日、あちこち、お稽古事を休む連絡をして、私は、
千葉から二時間の娘の勤め先の最寄り駅で、職場を早退した娘と落ち合い、婿さんの実家へ向かった。
それまで寝ていたみ~ちゃんは、目を覚まして娘にかじりつき、娘は、
「う~ん、まだ、身体が熱いねえ」と、心配そうに呟いた。
その日、水曜日は、近隣の小児科が休みの日なので、帰りに内科に寄ると、風邪との診断で、
保育園で流行っている伝染性のものでは無く、娘は、ほっとしていた。
ところが、翌朝、「夜中に、熱が九度も出たから」と、娘は、改めて、小児科へ連れて行くと言う。
娘が、出勤前に、小児科の窓口に診察券を出し、時間になると、遅番の婿さんと私が、
み~ちゃんを連れて行った。結果は、同じく風邪だったが、内科の薬には、子供には
あまり飲ませたくない成分があるそうで、別の薬が調合された。
やはり、小児科に行って良かったと、婿さんと話しながら家に戻ったところまでは、良かった。
しかし、み~ちゃんは、婿さんが出勤しようとするや、
「パパが、いい~、パパが、いい~」と、泣いて抱きついた。
風邪で、まだどこか具合が悪く、置いて行かれると、不安が増すのだろう。婿さんも、
「はい、はい」とあやすものの、時間も迫る。抱き取ると、み~ちゃんは、
「いや~!パパ~、パパ~!おばあちゃん、きらい~」
と、私の腕の中で、手足をバタバタさせて、騒いだ。パパが出かけて、床に下してからも、
地団駄を踏みながら、何度も何度も、
「パパ~が、いい~。ママが、いい~。おばあちゃん、きらい~」
と、怒りまくった。今、み~ちゃんが欲しいのは、パパとママなのだから、八つ当たりも、仕方ない。
「このごろ、すぐ、きらい~と言うの。そういう時期なのかも」と、娘にも言われていたし、
私は、DVDをかけて、み~ちゃんの気をそらそうとし、み~ちゃんもいくらか落ち着いた。
だが、私が、「み~ちゃん、ヤクルト、飲む?」と、近づくと、再び、怒りに火が点き、
「おばあちゃん、きらい~!あっち行って~!パパとママとゆ~ちゃんとみ~ちゃん!
おばあちゃんは、ちがう~!」
と、叫んだ。「おばあちゃんは、ちがう~!」。パパとママとゆ~ちゃんとみ~ちゃんは、家族。
おばあちゃんは、違うと、三歳の知恵で見抜き、怒りの棘を飛ばしたのだ。
それはそうなのだが、それでも、み~ちゃんの叫びは、独り暮らしの私の胸をチクリと刺した。
その日は、上の孫、ゆ~ちゃんが小学校に入学して初めての避難訓練の日で、最後に、
親への引き渡しがあるので、娘が会社を中抜けして迎えに行き、いつもの学童では無く、
家に送り届けてきた。娘が慌ただしく会社に戻った後、泣き疲れて寝ていたみ~ちゃんが目を覚ました。
すぐ、ゆ~ちゃんに気づくと、たちまち機嫌が直って、にこにこし、二人でDVDを見たり、
窓によじ登ったりと、遊びだした。お姉ちゃんの力は、偉大だわと、私も、ほっとした。
夜になって、ママが帰り、パパも帰って来て、二人は、大騒ぎ。パパが、ゆ~ちゃんをお風呂に、
み~ちゃんにはシャワーを浴びせようと、二人を風呂場へ連れて行った隙に、私は、お皿を洗っている娘に、
み~ちゃんの言葉を伝えた。娘は、手を止め、目を丸くした。
「え~、み~ちゃんが!おばあちゃんは、違うって、え~!家族じゃないって!……。
う~ん、なんというか~」
言葉を探して口籠った娘は、すぐ、
「ああ、女子力だわ。……み~ちゃんは、女子力が高いのよ」
と、笑った。
女子力?これって、女子力なの?
女子力には、ただ、可愛いだけでは無く(勿論、ゆ~ちゃんもみ~ちゃんも可愛いのだが……)、
「人間関係を掴み」、「自分のテリトリーに、ずけずけ入ってくる者は、イヤと、弾き返す」、
そんな、女子の群れを泳ぎ渡る力も要るという。そういうことなのか……。
わずか、三歳で、もう、おばあちゃんの苦手分野に踏み込んでいる。
私の目の前に、小さな柔らかい棘を生やしたバラの蕾が浮かんだ。
そして、そこから放たれる成長パワーは、眩しかった。
洗面所が騒がしくなったと思ったら、ほやほやのゆ~ちゃんとみ~ちゃんが、パンツ一丁、
バスタオルをマントに、走り出て来る。娘は、「これ~」と、み~ちゃんを追いかけ、私は、
「ほら、パジャマ、パジャマ」と言いながら、飛びついてきたゆ~ちゃんを抱きとめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや~、あの時のみ~ちゃんの怒りは、大変でした・・。
今回、夏休みにやってきたときは、
「おばあちゃん、大好き~♪」と、言いながら、ウィステのダンス用のきらきらネックレスや
イヤリングで遊んで大満足でしたね。(^^)