ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

即詠021~030

2010-09-06 07:55:32 | 題詠blog2010
021「狐」
遠い日の太陽みたく思い出すあの夏狐色した額

022「カレンダー」
カレンダー破るといつもびりびりと僕を笑っているような音

023「魂」
魂の重さを量るように見る君の視線がもっとも重い

024「相撲」
進むのも倒されるのも紙相撲みたいに他の誰かの意思で

025「環」
どちらかに決められずいる僕のよに環状線はまた元の駅

026「丸」
百点の解答のよに見えてくる君の身体は全部が丸い

027「そわそわ」
そわそわと背中を撫でる手のような嘘でも僕は信じたかった

028「陰」
今日の君どこか獣の臭いして陰暦のごと変わる性欲

029「利用」
むじんくん利用しているかのごとく僕の話を聞き流してる

030「秤」
天秤が釣り合うように無理をして勝手に一人騒いでただけ

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