011「青」
信号が青に変わってゆくようにまたゆっくりと歩き出せたら
012「穏」
小石でも広がる波紋穏やかな湖面のような君の瞳は
013「元気」
自販機の言葉のように元気だと自分にいつも言い聞かせてる
014「接」
強引に言い聞かせても傷口は溶接跡のように残れり
015「ガール」
晴れた日の紫陽花のごといつまでも幼いままのガールフレンド
016「館」
閉館後忍者のように図書室に潜んでいれば消えてしまえた
017「最近」
襟足をくすぐる髪のようにまた最近きみが気になっている
018「京」
最後まで君と僕とはよそ者と京都のような距離感にいた
019「押」
押し入れは宇宙のように真っ暗で僕の体は自由に浮かぶ
020「まぐれ」
疲れてる背中のような夕まぐれ無言で君を駅まで送る
信号が青に変わってゆくようにまたゆっくりと歩き出せたら
012「穏」
小石でも広がる波紋穏やかな湖面のような君の瞳は
013「元気」
自販機の言葉のように元気だと自分にいつも言い聞かせてる
014「接」
強引に言い聞かせても傷口は溶接跡のように残れり
015「ガール」
晴れた日の紫陽花のごといつまでも幼いままのガールフレンド
016「館」
閉館後忍者のように図書室に潜んでいれば消えてしまえた
017「最近」
襟足をくすぐる髪のようにまた最近きみが気になっている
018「京」
最後まで君と僕とはよそ者と京都のような距離感にいた
019「押」
押し入れは宇宙のように真っ暗で僕の体は自由に浮かぶ
020「まぐれ」
疲れてる背中のような夕まぐれ無言で君を駅まで送る