ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人5月号

2012-05-01 05:42:03 | 結社提出歌
休耕地取り残されて立つ案山子どこに行けても僕は行かない

守るより護るに近い真っ白なこめかみに浮く血管を見る

病院は病人のため先生は生徒のためにそれを忘れる

台風の気圧配置はゆっくりと君の額の皺を増やして

台風の天気図を読むようにまた父の額の皺を見つめる

ティッシュ抱くきみの姿に思い出す僕にも鼻がついていること


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