海があった。
沖にはブイが浮かんでいたのでそれを目指してゆっくりと泳ごうと思った。
疲れたら全身の力を抜いて太陽に見下ろされながら浮いた。
耳には潮の流れる音や遠く汽笛の音が聞こえた。
ブイは思っていた以上に遠かった。
だんだんと腕や足が重くなってきた。
もうなんだかブイがあったことも嘘だったように思えた。
突然、とてつもない恐怖が襲った。
太陽が落ちたのだ。
沖も岸も海底も海面も分からなくなった僕は溺れた。
やがて沈んだ。
沈んだ場所に愛のない完璧な世界があった。
沖にはブイが浮かんでいたのでそれを目指してゆっくりと泳ごうと思った。
疲れたら全身の力を抜いて太陽に見下ろされながら浮いた。
耳には潮の流れる音や遠く汽笛の音が聞こえた。
ブイは思っていた以上に遠かった。
だんだんと腕や足が重くなってきた。
もうなんだかブイがあったことも嘘だったように思えた。
突然、とてつもない恐怖が襲った。
太陽が落ちたのだ。
沖も岸も海底も海面も分からなくなった僕は溺れた。
やがて沈んだ。
沈んだ場所に愛のない完璧な世界があった。