家具工房ウッドスケッチの108の仕事

家具工房の108の仕事を紹介していきます。

材木市場一部始終最終回

2005年09月13日 | 2005年
午前中の板材のセリも終わりに近づき材料の積み込みが始まると、土場は戦場と化します。数台のフォークリフトが行きつ戻りつ、軽トラから大型トラックまで右往左往と土場を駆けずり回ります。
私も買った材料が人の手で運べるものならば、仲間同士で協力して積んでしまうのですが、いつぞやヒョイと持ち上げようとした瞬間、濡れた材料がことのほか重くて、腰にビリッと電気が走りました。その姿勢のまま一旦停止でギブアップ。
何とか車の運転はできたので帰れましたが、それ以降あまり無理をせず、フォークリフトの順番を待つことにしています。
さて、今月の市場も終わりました。工房に戻って荷を一枚、一枚降ろしながら材料を確認しておきます。今回買った材料が使えるようになるのは、早くて半年先。
半年先に、どんなお客さんが、私の工房に来て、これらの木がどんな家具になるのやら・・・。
五回にわたり連載した「材木市場一部始終」いかがでしたか。我が拙文、誤字、脱字もあったかもしれませんが読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんの中には「一度行ってみたいなぁ。」と思われた方もいるかもしれません。
もしも、ご自分でセリ落とした木でテーブルなどお作りになりたい方、お連れしますよ。ただし、興味半分、面白半分で行かれることはだけはご遠慮ください。材木市場は材木の売り手と買い手の真剣勝負の場、そこに棲むのは木に命を賭けた魑魅魍魎、下手に覗くと火傷しまっせ・・・。
終わり。