元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

「ミツバチのささやき」を見た-2回目-

2011年12月17日 21時26分00秒 | アレコレ鑑賞
 モンハン3Gは買っていません。理由は3rdと代わり映えしない点、狩り自体に飽きている点、水中では戦いたくない点。以上です。

---

 ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」を見た。この映画はKが大好きな作品。この作品を見るのは2回目だが、やっぱり僕には分からなかった。分からないなりに感じたことを書くけど、分かる人からするとひどく頓珍漢なことを書いているように見えるかもしれないので、それはむしろ(やさしく)指摘してほしいくらいだ。

 まずこの作品はストーリーが評価されている作品ではない。映像に酔う作品だと僕は思っている。だけど人にはセンスがあり、ピカソが好きな人がいればゴッホを好む人がいる。僕にはミツバチのささやきの持つ映像センスを持ち合わせていない。せいぜい「このシーンが好きな人っているんだろうな」と思うくらい。

 なのでアナのお母さんは不倫してたのかな?とか、お姉ちゃんが嘘死したくだりはなんじゃいな?とかストーリー上の???が気になったりした。

 個人のセンスが不変であるとは思わない。経験と共に少しずつ、時には急激に変わるものだと思う。だけどそれを意識的に変えることはできないだろうか。もし僕がミツバチのささやきのセンスを身につけたければ、ビクトル・エリセの作品を死ぬほど見れば分かるようになるのだろうか。しかしそのように身につけたセンスは分かった気でいるだけではないのだろうか。

 世の中にはピカソが好きな人とゴッホが好きな人以外に、両方好きな人がいる。人はもって生まれたセンスで生きていくしかないのだろうか。色々な作品のセンスに気が付けるようになりたい。いや、どうだろう。なんでも分かるようだと、それはそれで嫌味というか、大味な気もするな。

 今度、ミツバチのささやきを見る時は、また何かを考えながら見ることになるだろう。そういう意味では良い映画なのかもしれない。


ミツバチのささやき [DVD]
クリエーター情報なし
東北新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする