中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

ロマンチック街道(旧中山道を歩く 243)

2011年05月12日 12時43分38秒 | 6.美濃(岐阜県)の旧中山道を歩く(210~2


(木曽川土手横のムクノキ)


(木曽川を望む)


(太田宿4)
太田小学校をあとに、
虚空蔵堂前を左に進むと木曽川の土手に出る。
虚空蔵堂裏手には、坪内逍遥ゆかりのムクノキが枝を広げている。
空は快晴で木曽川が美しい。

木曽川土手の旧中山道を進むと、右手土手下に芳寿寺があり、
続いて土手下の右手奥に深田神社がある。
木曽川土手上の道路は、
やがて茶色のカラー塗装道路に変わり、
道路上に、日本ラインロマンチック街道と大きく書かれている。


(芳寿寺)


(深田神社)


(ロマンチック街道)

ロマンチック街道といえば、
ドイツのノイシュバンシュタイン城へ通じる道路が有名である。
日本人観光客が勝手に「ロマンチック街道」と名づけた。
ドイツの道路なのに、
日本語で「ロマンチック街道」と道路わきに看板が出ている。
そこから持ってきて木曽川沿いのこの道も
「ロマンチック街道」と名づけたのであろうか?
あるいは、今歩いているこのロマンチック街道が先だったのだろうか?
いずれにせよ、このロマンチック街道は、
木曽川の「日本ライン」に沿って3.5kmに及ぶ道路を指している。

「太田の渡し」から鵜沼までの木曽川が
ドイツのライン川の景観に似ているとして
名づけられたのが「日本ライン」である。
どちらも日本人が名づけたものだ。

「日本ラインロマンチック街道」は「一色大橋」「行幸公園」「あずまや」「勝山入口」である。
茶色のカラー舗装の道路が快晴の中、風に吹かれて歩くのに気持ちよい。
散歩をする人、ジョギングをする人、サイクリングをする人、
乳母車に乳飲み子を乗せて散歩する人に出会う。
こんな場所で、すれ違う人には「こんにちは」と挨拶する事を思い出し、
声を掛けると、笑顔が返ってきて「良い天気ですね」という。


(茶色の舗装)


(ロマンチック街道の案内)


(一色大橋)


(行幸公園)


(日本ライン)

この先で土手の道路は、右下に国道21号線と平行して進むようになる。
土手の道路が終わり、併走している国道に下りると、
すぐ「勝山」の信号になる。
信号右角に珍しい屋根の家があり、
道路の右側に歩道があるので右側に渡る。

その先右頭上に岩屋観音があると案内書には書いてある。
前方の山の上の高~いところに建物らしいものが見えるが、
これが岩屋観音だとすると、とても登るだけの勇気が起きない。


(山の上の建物)


(勝山の信号)

案内書では、岩屋観音は岩の崩落が激しく通行できないとか、
高みにあるので登る勇気がないとか、書いてある。
しかし、岐阜県で作成された案内図によると、
旧中山道は、JR高山本線のトンネルの上を越え、
岩屋観音に出て行くようだ。

平成14年に書かれた案内書からは時間がたっているから、
その間に道路は改良されたり、新しく付け替えられたりする。
岐阜県で作成された案内地図は新しいからこれを信用して、
岩屋観音に向うことにする。

後で分ったことだが、山の上の建物は、猿ばみ城・展望台であることが解った。
(この展望台からは、恵那山・中央アルプス・御嶽山、
さらには伊勢湾・ナゴヤツインタワーまで望むことが出来る。
とりわけ眼下を流れる名勝木曽川は絶景である)(坂祝町)という。


(関市へは右折の案内、歩道は右になる)


(岩屋観音堂入り口)