中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

北本宿(旧中山道を歩く 42)

2005年06月20日 22時14分00秒 | 2.武州(埼玉県)の旧中山道を歩く(27~65
(バルト三国の内、エストニアの世界遺産に指定された旧市街2005.May.14撮影)




(北本宿)
中山道を進むと、左手に北本宿の碑が建っている。
その碑によれば
(今日の北本の元となる街並みが作られたのは、
江戸時代の初期に元宿村が中山道の宿駅として
整えられたのが始まりで、現在の本宿付近は、
その頃、本鴻巣村と呼ばれていたが、
その宿駅も中山道が整備された頃には、
現在の鴻巣に移されました。
宿場のあった頃は本宿村と呼ばれ、これが北本市の
地名の起こりとなっています。街道沿いに旅館や
店はなかったが、本宿村の下茶屋と東間村の三軒茶屋の
二箇所には立場が置かれていた。人や馬はそこで
喉を潤し旅の疲れを癒し、次の宿場へ向かった。)
と言う。(北本市教育委員会)

(北本宿の碑)

桶川宿の次は鴻巣宿であるが、この辺り昔は、
本鴻巣村といい、鴻巣宿はここ北本市本宿に
あったが、中山道が整備されて、今の鴻巣に
鴻巣宿として移っていった。
その後、元の宿というので、元宿とよばれ、
桶川と鴻巣の「間の宿」として賑わった。

次の信号右に真言宗のお寺「多聞寺」がある。
ここの山門の後ろに埼玉県指定の天然記念物の
ムクロジの木がある。樹齢200年という。
地続きに天神社がある。

(多聞寺と門の後ろにある天然記念物のムクロジ)

(天神社)

高崎線の向こう側に古い一里塚があるので、
寄り道をしていくことにする。

JR北本駅前の信号を過ぎて、二つ目の信号を左折し、
JRの踏切を渡ると線路沿いに右の折れる道がある。
線路に沿って約20メートル歩くと、左側に畑がある。
その畑を2,3メートル過ぎて振り向くと、
生垣に埋もれるような形で、「一里塚」の木の
道標が見えるので、畑の中へ入っていこう。
突き当り左手が「一里塚」で、これが「原馬室一里塚」である。

(見落としそうな一里塚の木の案内)

(今にもなくなりそうな一里塚跡)

鴻巣市教育委員会の案内板が設置されている。
(――前略―― 街道一里ごと、道路の両側に五間
(約10m)四方の塚が築かれ、頂上に榎が植えられた。
中山道の一里塚は慶長17年(1612)に構築された。
明治維新後は交通事情の変化に伴い、一里塚の大部分は
取り除かれて現存するのは少ない。この一里塚は
当時の中山道をはさみ両側に築いたものの内の西側のもの。
東側は高崎線施設の際取り壊されてしまった。)
一里塚の様子がわかるが、板橋区志村の一里塚程
保存状態は良くない。

中山道の桶川から鴻巣に入る途中の北本市を歩いていく。
地名は「東間」。

地名ほど読みにくいものはない。

この「東間」という地名が延々と続いていた。
1丁目から2,3,4,5・・・確か7丁目まで
続いていたように思う。
一丁は約110mだから、
「東間」の町は770mあったということか?

特に見るべき史跡もなかったことも手伝い、
電柱に書かれている町名「東間」繰り返し見ることになった。
つい読み方について、あれこれ考えてみる。

「とうま」「ひがしま」「あずまま」「あずまあいだ」
「ひがしあいだ」など。
ボクは馬鹿だから、「とんま」も考えた。

どうも今一つ、しっくりしない。
歩いて電柱が近づくたびに、ドレだろうと思い悩む。

ちょうど〒ポストがあり、郵便局の方が郵便物を
集めているのに出会ったので聞くことにした。

この辺りの「東間」と書いて何と読むのですか?とボク。
郵便局の方答えていわく「(あずま)といいます」と。

一字でアズマならボクにも読める。わざわざ「間」をつけて、
念を押すように「ま」と読ませるとは…
「間」が入るのに間抜けといおうか?
「とんま」といおうか?

そんなことを考えて歩く間に、人形の街らしい
看板が街道を飾って鴻巣に入ってきたようだ。

(町の名も「人形」)

(人形屋さんの店先に作られた長寿橋)






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三河地方も人形の産地ですが 鴻巣人形ってあるの... (どら)
2005-09-20 18:41:49
三河地方も人形の産地ですが 鴻巣人形ってあるのですね?だんだん知らない土地になってきたので 中山道の本を開いて 比べながら読んでいます。
返信する
ボクモも良く知らない初めての土地に入ってきました。 (HIDE-SAN)
2005-09-21 09:51:42
ボクモも良く知らない初めての土地に入ってきました。
見るもの聞くものすべてが新しい思いで目を輝かせています。
返信する

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