
(荻原の一里塚跡の石標)
(上松宿 6)
木曽路の旧中山道は、国道19号線に沿って、合流したり離れたり、
特別ややこしいので注意が必要であるが、
複雑であるためにまた楽しいと言う一面もある。
「荻原の一里塚」跡の碑は、江戸から73番目で、およそ292kmである。
一里塚は無くなっている。この一里塚から国道の左側を歩くが、
すぐにまた国道に合流する。合流した地点に「荻原」の信号があり、
その先しばらく国道19号線に沿って歩く。
右手に「阿寺渓谷16km、柿其渓谷24km」の案内看板あったら、
左へ脇道を入る。坂を登った先に左へガードがあるのでくぐる。

(荻原の信号では国道方向に進む)

(案内看板を見たら左折してガードへ)

(ガード)

(ガードを出て右折した最初の人家)

(その先の民家の土蔵の前を抜ける)
{今日の予定は、柿其橋までであるから直線でまだ24kmもあるのか、
旧街道を行くから、きっと1.5倍はあるに違いないと覚悟を決める。}
想いはともかく現実には、JR中央本線のガードをくぐり、すぐ右へ。
庭木の手入れが行き届いた家の前を通り、山の中の登り坂を行く。
やがて木曽古道の看板が見え、
その先で、道順はこれでよいのか疑われるような道――民家の庭先、
壁の剥がれかかった土蔵の前、を進む。
道は草道になり、両側は畑そして下り坂になっていく。
右手はJR中央本線を上から眺めながら歩き道は下るので、
今度は中央本線が上に見える。その先は突き当りで階段になっている。
階段で登るのなら、下りにしなければ良いのにと思っていると、
案内看板に「階段は登らない」とあるのでホッとする。
どうなるかと言うとここで道は直角に右に折れ、中央本線のガードをくぐる。
ガードをくぐると、急勾配の下りになり、国道19号線と合流する。

(木曽古道の案内)

(下りの草道)

(突き当たりの階段と右手のガード)

(神社の石垣と「ねざめ学園」の看板)

(神社の鳥居)

(案内地図)
目を上げると、左手の高い所に鳥居があり、神社がある。
神明神社である。
まん前に、「木曽ねざめ学園」右矢印の看板がある。
神社の手前道路に「木曽古道」「中部北陸自然歩道」の細かな地図がある。
今通ってきた道だ。
旧中山道を歩いていつも思うのであるが、
歩くには京都方面から来たほうが案内看板は充実しているように思う。
その神社を過ぎてすぐまた左の脇道に入る。
左側は中央本線の石垣で、右手には民家が並ぶ。
少し歩くと正面に歩道橋が見える。
案内書によれば、「立町」の信号に出るようになっているが、
信号は国道を少し戻ることになる。
国道に出たら、反対側に目をやると、旧中山道が斜めに続いているのが分かる。
信号まで戻らず、歩道橋を渡るほうが交通上危険が無さそうである。

(歩道橋)

(国道に出て後ろを見ると「立町」の信号)
国道から離れて旧道の静かなたたずまいを進むと、
右手につり橋が見えてくる。
なかなか趣のある橋で、
秋深まった雰囲気の静かなつり橋は、
中ほどまで進んで揺られてみたい気分になる。
つり橋を過ぎて少し先で、国道19号に合流する。

(見るからにひなびた田舎のつり橋)
私も揺られてみたいです。