競泳のロンドン五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が3日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子100メートル平泳ぎ決勝で五輪2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が58秒90の日本新で優勝。4大会連続の五輪出場を決めた。立石諒(NECグリーン)も59秒60の2位で五輪代表を決めた。
北島はスタートからトップに立つと世界記録に迫るペースで50メートルを折り返す。最後は立石に差を詰められたが、自身の持つ日本新記録を0秒01更新する好タイムで優勝した。北島は「自己ベストを出せたというのは自信になったが、夏までに世界のトップと勝負できるようにしたい」と五輪への抱負を語った。
女子100メートルバタフライ決勝は加藤ゆか(東京SC)が、従来の記録を0秒03更新する57秒77の日本新で優勝し、派遣標準記録を突破して五輪代表に決まった。
日本テレビの葉山エレーヌアナウンサーが3日、結婚したことを発表した。
レギュラー出演する朝の情報番組「スッキリ!!」の中で、相手は一般男性であることを報告。同局を通じて「私、葉山エレーヌは4月1日に結婚致しました」とコメントを出した。「付き合い始めた時から、お互い真剣に結婚を考え、お陰様でこの日を迎えることができました。支えてくださった皆様に感謝致します」とし、また、「主人とのこの出会いで、私は心豊かに生きることの大切さを学びました。これからは、お互いを高めあいながらより一層、仕事に精進して参ります」としている。
「カロリナ(コストナー)が滑ったすぐ後で、お客さんの拍手がすごかった。自分もこのくらいの拍手がもらえたらいいな、と思ってフリーを滑りました」
ニース世界選手権の女子決勝終了後、鈴木明子は記者会見でそう口にした。
誰が表彰台に上ってもおかしくなかったレベルの高い日本女子代表の中、勝ち残って銅メダルを手にしたのは、もっとも年長の鈴木明子だった。SPで5位から挽回し、フリーでは後半のルッツを除くとノーミスの演技。経験を積んだスケーターらしく、最後まで丁寧に音楽を表現しきった。
子供のころからスター選手だった浅田真央と、新星として注目されている村上佳菜子の間に挟まれ、鈴木明子は地道に努力をしてきた努力型のスケーターというイメージである。
「私は美人でもないし、スタイルがいいわけでもない。だから努力をしていくしかなかったんです」と謙遜する。
だが彼女自身、ジュニア時代は「天才少女」と呼ばれた一人だった。
■27歳になった鈴木にとって最高の誕生日プレゼントとなったメダル。
いまから10年前の2001年から2003年にかけて、日本のジュニア女子は「パワーハウス」と世界から恐れられるほど強かった。いずれ日本の女子が世界のトップを独占する時代がやってくるだろうと言われていた当時、鈴木は国際試合に出れば必ずというほどメダルを取ってくる「パワーハウス」の主要メンバーだったのだ。
だが2003年あたりから、摂食障害によって体調を崩しはじめる。そんなつらい日々から彼女を支え、この世界選手権メダルへと導いたのは長久保裕コーチだった。
「メダルを取れたのが信じられなかったけれど、表彰式に出ているうちに、少しずつ実感がわいてきた。早く(長久保)先生の首にメダルをかけてあげたいと思いました」
ジュニア当時一緒に戦ってきたチームメイト、安藤美姫や浅田真央らから一足遅れたけれど、鈴木はついに世界の表彰台に到達した。それはどれほどつらいときでも、ひたすら自分を信じて、前に進み続けたからに違いない。
「昨年の世界選手権に出ることができず、悔しい思いをしたところからが私の今シーズンのスタートでした。ニースに来てから誕生日を迎えて、27歳の最初のプレゼントがこのメダルだと思っています」
■10回目の世界選手権で、ついに優勝したコストナー。
今回のメダリストたちは、実はみんな鈴木のようなベテラン勢ばかりだった。
初優勝を飾った25歳のカロリナ・コストナーは、このニースで10回目の世界選手権出場だった。2006年トリノ五輪当時から、もっとも才能のある女子の一人と注目されてきた。だがいつもここ一番というときにミスをして、大舞台でのタイトルを逃して何度も泣いてきた選手である。もうこのまま引退するのではないか、と囁かれたこともあった。
「今の気持ちはとても言葉では言い表せません」
コストナーはそう言って言葉をきり、目を少しうるませた。
「今までスケートの夢を見ると、大会に遅れてしまうなど悪夢ばかりだった。でもこうしてチャンピオンになれて、それも変わるかも」
あなたほど才能ある選手が世界の頂点に達するのに予想よりも時間がかかったのはなぜだと思うかと聞かれると、彼女は少女のように小首を傾げて少しだけ考えこう答えた。
「才能がある選手は私だけではなく、大勢います。でも私には、きっと今までの時間が必要だったのだと思う」
ティーンネイジャーの頃からいつ世界のトップに立つかと注目されてきた彼女だが、こうして10回目の挑戦でようやく頂点に到達。遅咲きながら大輪の花を披露することとなった。
■若手の成長が著しいロシアにあって、底力を見せつけたレオノワ。
2位に入賞したのは、ロシアの21歳アリョーナ・レオノワだった。SPでは勢いのあるすばらしい演技を見せて首位に立ち、フリーもほぼノーミスだった。
「SPでトップになった後、さっきニースについたばかりで、これから競技がはじまるのだと自分に言い聞かせた。そして新しい気持ちでフリーに挑みました」
ロシアには、世界ジュニアを制した若手の女子たちが大勢控えている。
今季のGPシリーズで連勝して話題をさらった15歳のエリザベータ・トゥクタミシェワなどが、来季からはシニアの世界選手権に出場できる年齢になる。レオノワがロシア代表になれるのも今季が最後か、と囁かれていた。
だが今季の彼女はGPファイナルで初の銅メダル、そしてこのニースで2位になって底力を見せた。
「ロシアの若手に注目が集まっているのは知っています。でも私は、自分の演技をよりよくすることにだけ集中して、あまり報道などは気にしないようにしていました」
いずれも自分の力を信じ、マイペースを守って努力をしてきたベテラン3名が表彰台に揃ったニース。才能ある若手が出てくるのもエキサイティングだけれど、こういう世界選手権があってもいい。そう思わせてくれる大会だった。
■「すっきりしない気持ちのほうが大きいです」(浅田)
SPで2位だった村上佳菜子は、総合5位に終わった。
「フリーではフリップが両足着氷になってしまったことは、まだ仕方ない。でも2アクセルが一度も入らなかったのが、一番悔しいんです」と苦笑いをした。それでも昨年度の8位から、着実に順位を上げた。
浅田真央は、SPの3アクセルの転倒が後をひいたのか、フリーでも普段ないようなミスが重なって総合6位だった。
「今シーズンを通して、練習してきたことを試合できちんと見せることができなかった。だから終わってほっとしたというよりも、すっきりしない気持ちのほうが大きいです」
そう口にした浅田だが、それでも生気がなく見えた試合直後より、いくらか表情が柔らかくなっている。今季はいろいろな思いを乗り越えて、疲れ切っているのも無理はない。今後の練習方針などについての話は、日本に帰ってから佐藤信夫コーチとゆっくりしていく予定なのだという。
「自分がどうしたいのか、まずしっかり見極めることが大切だと思っています」
浅田はすでに世界の頂点に二度達し、経験的にもベテランである。だがその位置に甘んじることなく新しい課題を自分に課し、そのたびに悩み、苦しんできた。このニースでの表彰台に上がったベテランたちが決して諦めはしなかったように、浅田もきっとまた今度も自分の進むべき道を見つけてくるだろう。
テレビ朝日の人気ドラマシリーズ「相棒」で、水谷豊(59)演じる主人公・杉下右京の“新相棒”が成宮寛貴(29)に決まった。
初代相棒の寺脇康文(50)からバトンを受けた2代目の及川光博(42)が3月21日放送の「season10」最終回で番組を卒業。視聴率は20・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とシリーズ最終回の最高を記録し、後任が誰になるのか注目されていた。
水谷は「3代目相棒、成宮さんとは初共演。さらなる相棒ワールドの展開がとても楽しみです。寺脇は康文、及川くんはみっちゃん、さて何て呼ぼうかなあ」と大歓迎している。新シリーズは今秋にも放送予定で、成宮は「僕は今年30歳の節目の年を迎えます。この作品との出合いが役者としての新たなステップとなるような予感がしてワクワクしています。水谷さんとはまだお会いしたことがないのですが、早く紅茶を一緒に飲んでみたいです」と意気込んでいる。
朝ドラのヒロインからブランチの顔へ-。女優、本仮屋ユイカ(24)がTBS系情報バラエティー「王様のブランチ」(土曜前9・30)の司会に起用されたことが2日、分かった。
3月末に同番組を卒業したタレント、優香(31)の後任として7日から登場。2007年から司会を務める俳優、谷原章介(39)と新タッグを組む。
1996年4月にスタートし、放送17年目に突入した「-ブランチ」の女性司会者といえば、初代の田中律子(40)、2代目のさとう珠緒(39)、3代目の優香と人気タレントが歴任。
05年のNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」のヒロインも務めた本仮屋を4代目に抜てきした同局の富田瑞穂プロデューサーは「朝の顔にふさわしい“明るさ”、昼の“温かさ”を兼ね備えた女性を考えた時、本仮屋さんが浮かびました。誰の懐にもスッと入っていけるし、誰からも好かれる魅力があるので、楽しい話を引き出してくれるはず」と期待を寄せる。
小学生の時から「-ブランチ」を欠かさず見るため、急いで下校していたという本仮屋は「魅力的で発信力のある方々がMCを務めてきたので、大好きな番組です。まさか自分がMCを務めるとは!」と大感激。
初挑戦となる情報バラエティーの司会については「とても光栄ですが、プレッシャーも感じます。みなさんが作り上げてきた雰囲気を壊さず、楽しい番組になるように精一杯務めたい」と“ファイト”を燃やした。