(セ・リーグ、阪神1-5巨人、3回戦、阪神2勝1敗、8日、甲子園)巨人の2年目右腕・宮国椋丞(19)が初登板初先発し、7回1失点でプロ初勝利を挙げた。巨人10代投手によるプロ初登板初先発勝利は、1983年の槙原寛己以来の快挙。極度の不振だった打線も13安打5得点と目を覚まし、投打がかみ合った巨人が連敗を「5」で止めた。
一回表に二死無走者から長野、阿部、村田のクリーンアップが3連打を放ち、4日の広島2回戦(マツダ)の5回以来、32イニングぶりの得点となる待望の1点を先制。二回にも谷、長野の連続適時打でリードを広げると、四回には谷が2打席連続のタイムリーを放って4-0とした。五回にも寺内が押し出し四球を選んで5点目。好投する宮国を援護した。
宮国は七回に無死一、二塁のピンチを招くと、4番新井の右前適時打で1点を許したが、後続を投併、一飛に打ち取った。八回から山口-西村とつなぎ、九回の追撃を振り切って6試合ぶりの白星をつかんだ。
プロ初勝利の宮国は試合後「(ウイニングボールを)両親にあげたい。ありがとうと一言、言いたい」と感謝の言葉を口にした。
阪神先発の岩田は4回9安打4失点で降板。打線もG投手陣を攻めきれず、連勝は「3」でストップした。
◇ア・リーグ マリナーズ8―7アスレチックス(2012年4月7日 オークランド)
マリナーズの川崎は7日、オークランドでのアスレチックス戦に「9番・遊撃」で先発、メジャー公式戦初出場を果たし、4打数1安打1打点2三振だった。
開幕から4試合目で初出場が先発となった川崎は、興奮冷めやらぬ表情で「すごく緊張した。ずっとフワフワしていた。地に足がつかない状態でした」と振り返った。
出場しただけでなく、初安打が初得点となり「今日は絶対忘れられない日になる。(打った直後にベンチにいた)イチローさんから声が聞こえた。はっきり分からなかったが“いいぞ!”だったと思う。それが一番だったかもしれない」と、一番尊敬する人の声が何より嬉しかったようだ。
歌手で俳優の安岡力也さんが8日午前6時、都内の病院で、心不全のため死去したことが分かった。64歳だった。06年から難病のギラン・バレー症候群を発症。肝のう胞、肝硬変、肝細胞がんを併発するなど、闘病生活を送っていた。
関係者によれば、葬儀は近親者のみで行い、後日、お別れの会を行う予定という。
安岡さんは「シャープ・ホークス」のボーカルとして1966年、歌手デビュー。80年代にはフジテレビ系バラエティー番組「オレたちひょうきん族」に「ホタテマン」として出演し、人気を集めた。
病と闘い続けた力也さんが力尽きた。05年2月に多発性肝のう胞症のため都内の病院で肝臓の手術を受けた力也さんは、06年6月に運動神経に障害が起き、四肢に力が入らなくなる難病「ギランバレー症候群」と診断され、闘病生活に。10年5月に芸能界に復帰を果たしたが、同年9月、多発性肝のう胞症に加え、肝硬変、肝細胞がんを併発したため、長男・力斗さん(当時24歳)が肝臓の約64%を提供し、生体肝移植手術を行った。
それまでにも3度肝臓の手術を受けていた力也さん。肝臓は肥大化し、体内で癒着していたことから、生体移植の手術は42時間という長時間に及ぶものだった。