【サンドニ(フランス)=奥村信哉】サッカー国際親善試合(12日、フランス0-1日本、フランス・サンドニ)トリコロールを振りかざす相手サポーターの声援が悲鳴へと変わった。0-0で迎えた後半43分、日本は「あまりにもフリーだった」というセンターバックの今野がこぼれ球を拾い、自陣から怒涛(どとう)のカウンター。右サイドを駆け上がった長友にパスを送ると、背番号5はシュートコースをふさぎにきた相手GKの裏をかき、中央の香川へラストパスを送った。
「練習通りの素晴らしい速攻。うまく折り返してくれた」。仕上げ役となったエースは倒れ込みながら右足を振り抜き、鮮やかな決勝弾。ホーム以外では初となるW杯優勝国からの白星をつかんだ。
忍耐強さの光った試合だった。「フランスの名前にびびり、らしくないミスが出た」(今野)という前半は本田、前田ら主力の不在も響き、1対14のシュート数が物語るように、一方的に押し込まれた。それでもベンゼマのFKを好セーブでしのいだ川島らの活躍で、0-0のまま後半に持ち込むと、運動量の落ちた相手の陣内に空いたスペースを見逃さず、スピードを生かして徐々にペースをつかんていった。
「入り方がシャイだった」と独特の表現で不満を口にしたザッケローニ監督も、「後半は結果を求め、相手がバランスを崩したところをうまく突けた」と及第点を与えた。
会場となったサンドニのフランス競技場は2001年、中田英寿らを擁したトルシエジャパンがフランスに0-5で完敗した因縁の場所。1994年ワールドカップ(W杯)出場権を目前で逃したドーハで昨年1月、アジアの頂点に立ったチームが、再び「悲劇の地」を歓喜に包み込んだ。
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福岡ソフトバンクは13日、2対1で埼玉西武を下し、クライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージの初戦を制した。先発・攝津正は8回を4安打無失点に抑えて勝利投手となった。
以下は攝津のコメント。
「(9回裏の無死満塁のときの心境は?)後ろの投手はしっかり抑えてくれると思っていたので、信じて見ていました。(自身の投球については?)今日は良い形でチームが(試合に)入れるよう気をつけました。要所要所はあまり良くなかったけど、何とか8回まで無失点に抑えられて良かったです。(8回に一死一、二塁のピンチで中島裕之を迎えたが?)もう開き直って、キャッチャーのサインを信じて投げました。(チームの雰囲気は?)とても良いので、明日も絶対に勝てるように頑張ります」
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米大リーグ、ヤンキースは12日(日本時間13日)、本拠地ニューヨークで行われたオリオールズとの地区シリーズ第5戦(最終戦)を3-1で制して対戦成績を3勝2敗とし、2年ぶりにア・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。イチロー外野手(38)は六回にチーム2点目の適時二塁打を放ち、勝利に大きく貢献した。
イチローは一戦必勝の大一番に「2番・左翼」で先発。第1打席は一回一死無走者の場面だったが、先発ハメルが投じた3球目のチェンジアップを打たされ二ゴロに倒れた。四回一死無走者の第2打席は内角直球につまり、またも二ゴロ。
だが1点リードで迎えた六回の第3打席、一死からジーターが四球で出塁すると、イチローはハメルの甘い初球を迷わず一振り。鋭い打球は右中間を真っ二つに破ってフェンスを直撃すると、一走・ジーターが一気に生還。待望の適時二塁打でチームに貴重な追加点をもたらした。八回一死無走者の第4打席は3番手・ストロップから四球を選び出塁したが、得点には至らなかった。この日は3打数1安打1打点で、プレーオフの通算打率は.217となった。
ヤンキースは0-0の五回、先頭の4番・テシェイラが右前にチーム初安打を放つと二盗に成功。5番でスタメン出場の好調イバネスが中前にしぶとく抜けるヒットを放ち、テシェイラを迎え入れて先制した。六回にイチローのタイムリーで2点目を追加すると、七回一死から7番・グランダーソンが右翼2階席にソロ本塁打を叩き込み、リードを3点に広げた。
ヤンキース先発の左腕サバシアは、八回一死一、二塁から元阪神のフォードに左前適時打を許して初失点。なおも満塁のピンチを背負ったが、得意のスライダーを武器に後続を抑えると、9回4安打1失点で完投勝利を飾った。
勝ったヤンキースは13日に開幕するア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制、4勝先勝でワールドシリーズに進出)で、タイガースと対戦する。
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