◆フットサル国際親善試合 日本3─1ウクライナ(27日、北海道・旭川大雪アリーナ) カズが代表2戦目で待望の初ゴールをゲットした。フットサルW杯(11月1~18日・タイ)に出場する日本代表は27日、旭川大雪アリーナでW杯ランク11位(日本は19位)のウクライナと親善試合で対戦。前半14分にFP三浦知良(45)=横浜C=がゴールを決め、3―1で勝利した。カズの日本代表としての得点は、00年のハッサン2世杯ジャマイカ戦以来12年143日ぶり。W杯前最後の試合に快勝したキングは「決勝を目指す」と力強く宣言した。
その瞬間、アリーナの空気が一変した。2―1で迎えた前半14分26秒、逸見のシュートを相手GKがはじいたところに、カズが逆サイドから詰めていた。滑り込みながらの右足シュートがネットを揺らす。代名詞の「カズダンス」の代わりに、味方と輪になって踊った。その直後、自軍ベンチに走った。全員が総立ちで出迎えてくれた。交わしたハイタッチで確信した。「やっとフットサルファミリーに入れたかな」
すでに完成していたチームに“45歳の新人”が入ることは、数々の困難を伴った。当初は選手の名前を覚えられず、数十種類あるセットプレーも理解できなかった。プライドを捨てるのは覚悟の上。年下の選手に呼び捨てを求め、宿舎の大浴場では裸の付き合いで距離を縮めた。本来はアイススケート場のため暖房がないアリーナの気温は約10度。合計7分7秒の出場時間以外は、ベンチコートを羽織って体を暖めた。
ゴールに関しても「みんなの動き、気持ち、技術、パスがあって、最終的に自分が決めただけ」と言い切った。そんな姿が人を引きつける。カズ加入の影響もあり、W杯メンバーから落選した滝田は「カズさんは僕たちが持ってないものを絶対的に持っている。リスペクトしかない」と話す。
24日に世界王者ブラジルと引き分け、この日は前回W杯8強のウクライナを撃破。ミゲル・ロドリゴ監督(42)は「こんなチャレンジに挑めるのは地球上で彼だけ」と最大級の賛辞を贈った。ヒーローインタビューの最後。カズが「11月18日の決勝を目指して頑張ります!!」と叫ぶと、超満員の2687人から温かい拍手が降り注いだ。W杯初戦のブラジル戦まであと5日。歴史を変える準備は整った。
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今季のプロ野球で最も活躍した先発完投型の本格派投手に贈られる沢村賞の選考委員会が29日、東京都内で開かれ、ソフトバンクの摂津正(30)が初めて選ばれた。パ・リーグからは昨年の田中将大(楽天)に続く選出で、ソフトバンク勢では2006年の斉藤和巳以来6年ぶり。
摂津は選考基準の7項目(15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25登板、勝率6割)のうち、完投(3)と投球回(193回3分の1)を除く5項目をクリア。特に、両リーグトップの17勝(5敗)と勝率7割7分3厘が評価された。
5人の委員(土橋正幸、堀内恒夫、平松政次、村田兆治、北別府学の各氏)の中からは、両リーグトップとなる防御率1.53をマークした前田健太(広島)の名前も挙がった。また7項目全てを満たした投手がいなかったため、該当者なしとする意見も出たが、最終的には村田氏以外の4委員が摂津を推した。
土橋選考委員長は「来年は7項目の全てにおいて、抜群の成績を挙げた人が出てきてほしい」と語った。
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