○本稿は順序が逆になっています。この呉軍港は10月4日のお昼頃であり、江田島は午後です。呉軍港を4日、5日続けてみてもらいたいから逆にした次第です。
○江田島に行ったのは2015年以来の8年ぶりでしたが、呉は2015年4月5日、8日、17年8月27日、19年8月22日、そして今回でした。コロナ禍と金欠病の結果です。
「ヤマヒデの沖縄便り」「呉」で検索すると出てきます。下記からご覧ください。
2023年10月4日(水)晴れ
松山から音戸瀬戸を北へ抜けると、製鉄所(跡)を越え、呉港がみえてくる。
新型の多用途護衛艦のようだ。見るからにステルス性を意識したのだろうが、従来のような武装は目立たない。”FFM4”(「みくま」)であり、フリゲート艦の一種であるというが、Mはマルチとマイン(機雷)をかけているそうだ。基準排水量3900トン、全長133m。機雷掃海の無人機を装備している。後部甲板にヘリが離発着する。なお第13護衛隊所属(佐世保ー地域部隊)だ。11:26
【補正:23年11月7日】この「みくま」は9月25日~10月3日まで「日米共同訓練(輸送特別訓練)」で「輸送艦」(ドック型揚陸艦)「しもきた」などと参加して帰ってきたばかりだ。「しもきた」の護衛についていたのであり、「しもきた」は5日昼頃、呉港に戻ってきた。
こちらはDD106「さみだれ」第4護衛隊群(呉)第4護衛隊(呉)所属。11:26
こちらはASR403の「ちはや」だ。11:26
潜水艦救難艦。第1潜水隊群(呉)所属。23年4月12日、伊良部島(宮古群島)北側で第8師団ヘリコプター(UH-60JA)の墜落時後に現地で救難活動をしていた「ちはや」を私は見ている。あのとき、ここからきていたのか。呉・伊良部島沖・ホワイトビーチ、軍事ネットワークを感じる。
こちらの船の動きにまかせて撮っているので、見える角度は次々変わる。
これはARC483施設艦「むろと」とみた。11:27
船尾にあるケーブル巻き取り装置から。基準排水量4950トン、全長131m。先のFFM4と比べると全長はほぼ同じだが、排水量は約1000トン違うのだ。こっちが重いというか、容量が大きい。
11:28 潜水艦救難艦ちはや(船尾)と潜水艦。
さきほどの「みくま」 11:28
ヘリ格納庫の上に突き出ているのは、Sea RAM(近接防空システム)だ。対空ミサイル。
AOE422補給艦「とわだ」だ。第1海上補給隊(横須賀)の呉所属。基準排水量8100トン、全長167m、幅22m。11:28
こちらは浮き上がっているね。YOT01(左),02(右)(油輸送艦)呉基地所属。11:28
DD113「さざなみ」。第4護衛隊群(呉)第4護衛隊(呉)。11:28
奥はYOT01.
11:29 左がTV3521練習艦「しまかぜ」(21年3月に護衛艦から練習艦に種別変更)。練習艦隊(呉)第1練習隊所属。
右が「さざなみ」。「しまかぜ」には後部甲板にも速射砲が設置されている。
デカイ。DDH184「かが」「護衛艦」を自称していたが、とうとう空母に改修された。基準排水量19950トン、全長248m。
実はこの時はまだ改修作業中だった。つい先日空母改修工事完了の記事が出ていたばかりだ。
「専守防衛」を唱えていた戦後日本のこの国が空母をもつことでも、侵攻能力をもつことになる。
184「かが」は第4護衛隊群第4護衛隊所属、183「いずも」(第1護衛隊群第1護衛隊 横須賀所属)の2隻の空母となるのだ。F-35Bを搭載する予定だ。
FFMも空母も対中戦争を意識した新たな装備であり、私たちは、敵基地攻撃能力批判を統括的に論じるべきだ。陸も空も海もなのだ。
このことを私は呉で確認した。
我がシーパセオが呉ターミナルに着く。
目の前が着岸する岸壁だ。正面が「大和ミュージアム」(呉市海事歴史科学館)だ。左の尾っぽは海上自衛隊の「鉄のくじら館」。11:31
中央奥がDD105「いなづま」(第4護衛隊群第4護衛隊) 11:33
左(一帯)がJMU (ジャパン・マリン・ユナイテッド)だ。
フェリーターミナル隣の海上自衛隊の船着き場。手前のYW22は水船、奥のYT96はタグボート。11:33
呉港に尽きました。松山から2時間。
○翌日午前中、陸から呉軍港をみており、別稿で書きます。