2022年8月5日(金)晴れ 本日もパラシュート降下訓練の取材にホワイトビーチの展望台に行く。バスを旧安慶名でおり、西田場で乗り換える。11時丁度、嘉手納を飛び出したと思われる特殊作戦機MC-130が中城湾方面に飛んでいく。これだろ。遅かった!国道329号金武町で海兵隊の車両が事故っていたので、渋滞に巻き込まれてしまったのだ。
11:20に5名が降下したと報道されている(2022年8月6日沖縄タイムス)。同紙によれば、このとき、パラシュートのついていない落下物があった件について、沖縄防衛局は「米軍の運用に関する事項のいちいちについて、当局としては承知していない」と答えている。
米軍は事故っても責任をとらない。この国が代替して一部保障してきた。事故につながりかねない実態を米軍に照会もせずに「承知していない」と言い放つ沖縄防衛局。パラシュート降下は飛行機の後部ハッチを開け放って行う(公開動画でも確認済み)。飛び出す人間や物を除いて、周辺に何かがあれば当然飛び出す可能性がある。こうした管理ができていないとすれば、周辺上空を飛んでいる間中、落下物があり得るということになる。沖縄防衛局は、住民への対応を、業務外のことだと考えているのだろうか???
それでは現場を見ていただこう。
正面 中城湾 西原町、与那原町、南城市 手前の左がホワイトビーチ軍港の海軍岸壁だ。ドック型揚陸艦LSD47「ラシュモア」が停泊している。装備類の積み込みは終わったようだ。右側が陸軍岸壁で、音響測定艦ロイヤルが停泊中。8月4日と同じ態勢だ。11:50
演習はこの左(東)側で行われるはずだ。左沖に久高島(約15km南)、その左手前に津堅島(約5kmから8km)があり、中城湾の一部が津堅島訓練場水域となっている。
左(東)側の津堅島沖に米国海軍のミゲルキースが今日もいる。遠征洋上基地と言われている新鋭艦であり、その本領は不透明だ。今回は何をしに沖縄まで来ているのだろうか。11:52
対中戦争にスタンバっているとすれば恐ろしい。
海軍岸壁のLSD47「ラシュモア」。12:01
おっと4名が降りた(この視界には2名)。12:01
3つ入っている。12:01
MC-130特殊作戦機だろう。12:03
目標地点におりた、3個。救難のボートもいる。奥は久高島。12:05
MC-130が高度を下げて1周してきた。低いね。12:07
海面からの高さは50mほどだろう。ここは70m。ここより明らかに低いのだ。
左に回りこみ、津堅島手前を飛ぶ。12:08 あの津堅島ー平敷屋航路の船に乗っていたら。間近に撮れたな。
新聞記者が、えらい低く飛ぶんですねと訝っていた。全くだ。この海も空も米軍のものだといいたいのだろうか。示威飛行だ。
普通パラシュート降下したら、さっさと飛び去るか、上昇して敵から見えない位置に下がるものだがな。
12:08 津堅島を右に低空を回り込む。沖にメゲルキースが見える。津堅島の標高は約15m。ここは標高70m。
12:36 ホワイトビーチ東の先端部。奥は津堅島。MC-130はぐるぐる回っている。12:36
12:52 HH-60救難ヘリだ。津堅島を南に飛ぶ(時計回り)。
あれ、パラシュートが舞う。物2個。12:55
3個目の物。12:55
12:56 物が2個。
12:57 物着水。奥は久高島。救難艇が回収に走ってきた。
13:19 奥は久高島 HH-60と救難艇 救難訓練と降下訓練のダブルミックかい? 白く見えるのは、ヘリのホバリングに伴い、海水が跳ね上げられている。中城湾占拠?の図。
13:22 降りてきた3名。ここには1名だ。
13:24 二人目。奥は久高島。
降りる。13:24
またHH-60海面ぎりぎりだ。13:55
救難艇が手前左にスタンバイ。
13:58 私がヘリの訓練に気をとられているうちに4名が降下だった。
14:23 久高島(東)左。土砂運搬船が入ってきた。HH-60と近い。HH-60救難ヘリは久高島手前から津堅島にかけて、しつこくやっていた。
陸軍岸壁に救難艇が戻ってきた。ここに戻ってくるのは珍しい。人数を知られたくないのか。6名が乗っている。14:55
小型ゴムボート2艇が戻ってきた。計8名。全員が赤いTシャツ。ぬれたのを着替えたのか。15:09
降りたのは全部で16名としたら、まだ残っている。
15:12 ミゲルキース、津堅島沖。ほぼ動いていない。
久高島手前にさらっと落とした。虚を突かれ、あれっと思ったら物2個。低空だった。高さ100mぐらいか。
15:25
久高島左沖にもう一個(2個目)。これはパラシュートついていなかった。ぽいと落とした感じ。
ものの投下は人の降下訓練以上に危険だ。きちんと安全を確かめているのだろうか?
「落としてしまった」ということも心配だ。
15:33 上昇して旋回中。中城湾南上空。
もう終わりだろうな。11:20-15:26 長い降下・投下訓練だった。ヘリ救難訓練とのダブルミックスだから、余計に苛つくな。
今後人の、ものの回収について、意を払いたい。
徐々にこの場所での訓練が拡大している気がする。住民の安全、びくびくせずに暮らせる勝連半島・中城湾であるべきだ。
陸軍岸壁の音響測定艦ロイヤルが出港か。オイルフェンスを外した。16:03
私は16:30までいたが、特に動きなし。
アカショウビンが鳴き出しており、私はやっと安堵したのだった。