ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】私とオスプレイ(20221009)

2022年10月09日 | 沖縄暮らし

 去る10月6日に嘉数から撮ったオスプレイに関するブログを多くの方々にみていただいた。ありがとうございます。この記事が元になり沖縄タイムスの10月8日で報道された。おかげさまで幾つものネットニュースに転載されている。

 ついでに「山本英夫 オスプレイ」で検索したところ、このニュースばかりか多数の私が撮ったオスプレイの写真が出てきた。こうしてみると、我ながら驚かされる。

 私がオスプレイに関心を持ったのは、10年以上前のことだ。2重のモード(水平と垂直モード)で飛べたらいいなと考えた米軍は、両方の利点を得ようと事故を顧みず、悪戦苦闘していた。そのオスプレイの配備が沖縄の普天間基地にも行われると知った。日本政府は最後の最後までだんまりを決め込んでいた。そして2012年10月1日、普天間基地に飛んできた。そして13年8月。2回で24機だ。

 このMV-22オスプレイは海兵隊のCH-46ヘリに替わる輸送機だ。大きな荷重をもちあげ、速く、航続距離も長く飛べると。万々歳のように言われてきたが、つい最近でも米国空軍はCV-22の飛行を停止し(既報)、改善の努力をしたようだ。結果的に努力をしただけで、らちがあかなかったようだ。

 2013年10月13日に名護市民になった私は、このオスプレイが飛び交う沖縄暮らしを続けてきた。2016年12月13日夜、安部沖に墜落・大破したオスプレイを翌朝、間近から撮影した。船の上から。4つ、5つに分解し、細々とした部品が多数浮いていた。また岩場に散乱していた。事故は起きるのだと改めて愕然とした。

 一応おことわりしておきますが、私は軍事マニアではない。フォトグラファーとしてはもっと生き生きしていて美しいものを撮りたい。自然写真を撮りたいのだ。「オスプレイ」とはミサゴのことだ。ミサゴとは海の鷹だ。急降下して、魚を捕まえて食べる鳥。ミサゴのダイビングはかっこいいぞ! 「オスプレイ」はミサゴのように急降下したら墜落してしまうのに、「オスプレイ」だと名乗る人間の傲慢さ。

 ともかくオスプレイは米軍が展開している中であちこちで事故を繰り返している。眼下に暮らす住民にとっては驚異なのだ。本体が落ちるだけではない。水筒をおとしたりなど、危険=事故原因を孕みながら飛んでいるのだ。ただ危険なのではない。軍事機密、日米地位協定を盾にして、事故原因も明らかにされていないのだ。緊急着陸・予防着陸の際もそうだ。説明がない。危険と迷惑は常に住民に押しつけられる。事故ったら、落ちた現場周辺は米軍(日本の警察)に封鎖され、米軍が証拠物を回収し、証拠隠滅。日本の警察・検察・司法は米軍の下請け機関とかすのだ。

 問題はオスプレイという機体の問題だけではないのだ。軍事全般に関わり、日本国と米国との関係に関わっている。米日同盟の問題なのだ。私がオスプレイを撮るのは、住民の安全からだ。こうした複合的な視点を絡み合わせて撮ろうと奮闘中。

 因みに「安倍政治」は隠すことを特徴にしており、特筆されるべきことだが(安倍・菅・岸田政権を貫き現在進行形)、この隠蔽体質は明らかに戦後日本の「独立」(1952年4月28日)から始まっており、この米日安保体制の根幹に起因しているようだ。

 戦後77年が経ち、「独立」して70年が経っても、多くの日本人はこうしたことに気づいていない。気づこうとしていない。私は傲慢な日本人ではありたくない。沖縄の告発の声は傲慢な日本国への要求であり、傲慢な日本人への警告だろう。私も心したい。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。