2022年11月10日(木)曇
勝連半島のホワイトビーチが見える公園に私は行った。パラシュート降下訓練3日目。2日目を私はパスした。夕方となり、撮れないだろうと判断した。現に当日行った人に確認したら、少なくとも見えなかったと。
①海軍岸壁にこれがいた。LPD18の「ニューオーリンズ」だ。サンアントニオ級ドック型揚陸艦。満載排水量25883トン。全長208m。私が驚いたのは10月29日に佐世保港に戻ったと知っていたからだ。「リムピース」によれば、しばらく出ないだろうとあった。ホワイトビーチにどうも今朝(11月10日)着いたようだ。12:06
➁沖にこれがいる。12:13 海上自衛隊YDT06水中処分母船だ。何をしているのだろうか?
水中処分母船とは掃海艇と対になり、海上・海中にしかけられた機雷を潜水員が取り外すクルーを支援する船。
③マイクロバスが9台。揚陸艦から下船するのだろう。歩いて下船した人も約30名。12:35
佐世保に戻る前、ここに寄っており、当然下ろしたはずだが、一部乗ったままだったのだろうか?
④飛んできた。12:50
MC-130特殊作戦機だと思われる。後方ハッチは既に開いている。
⑤そこに原潜がやってきた。12:51 後方の小舟は海上保安庁の巡視船だろう。放射能の測定だ。
⑥そこに琉球海運(RKK)のRORO船(自動車運搬船)が中城湾港に入港する。13:01
ここに、この時間に入ってくるのは「あやはし」だ(RKKの運行予定表による)。全長181,5m。那覇ー中城ー福岡に向かう。
⑦嫌なシーンだな。揚陸艦、MC-130特殊作戦機、原潜に覆われる中城湾沖。そこを琉球海運が行く。13:04
標準レンズで撮影。右奥は知念岬。左奥が久高島。
⑧原潜が近づいてきた。13:12
デカイ! 艦上に14人が乗っている。何しに来たのだろう。通常。原潜は短時間寄港が多い。
11月11日の沖縄タイムスの報道によれば、オハイオ級原潜ミシガンだとのこと(沖縄県基地対策課)。
私は気づかなかったのだが、13:17頃、4名が降下したとのこと。
⑨旋回を繰り返している。13:18 この直前か?
⑩海軍岸壁の後方に来た原潜。タグボートが寄っている。13:31
因みにミシガンは全長170.69m。満載排水量16765トン(18750トンー水中)トマホーク巡航ミサイル154発を発射できる。また海軍特殊作戦部隊シールズを乗せ、敵地潜入等もやる。ハードもソフトも強面(こわもて)だ。
沖縄近海・世界の海での軍事行動に反対すべきだ。原子力潜水艦であり、1年間潜行可能。人間が動かしており、それは不可能だが、70日-90日連続潜水行動ができるとのこと。
⑪降下。13:38
写っているのは3名だが、4名。
⑫原潜からタグボートで約10名が陸軍岸壁に下船。13:42
原潜はこのために寄港したのだろう。急患の搬送ではなく、10名の一時休養か。特殊作戦部隊の休養かも知れない。
タグボートを使うことにも驚かされたが、海軍の救難艇はパラシュート降下訓練で4隻が出払っており、こうなったのだろう。しかし米軍は民間タグボートを濫用しているのではないか。
⑬13:44 パラシュートが海面に降りた、降りる。奥は久高島。
⑭13:48 タグボートがミシガンに接近。今度は本来任務だろう。原潜をぐるっと回転させた。
⑮13:57 まだ飛んでいる。
⑯13:59 二人が降りた。
⑰14:02 YDT06が勝連半島の先端に隠れていた(ここから死角)が見えた。奥は津堅島。何をしているんだろう。
⑱原潜出航。14:14 海軍救難艇2隻が戻ってきた。これでパラシュート降下訓練は終わりだろう。
⑲2隻が入る。14:18
⑳14:35 上陸し後片付けのパラシュート部隊。10名。左の車両は海軍ポリス。
㉑余談。サシバが飛んだ。14:38
この付近の森にサシバはそこそこいるのだが、樹上すれすれを飛ぶので、ここから撮るのは難しい。
㉒14:40 残りの2隻も戻ってきた。手前の船の船首に機銃を着けている。演習でも警備を怠らずか。
㉓海自YDT06が戻ってきた。14:50
やはり警戒任務に就いていたのだろう。この船に兵装はついていないはずだ。
㉔14:51 あやはし出航。福岡へ。
㉕YDT06海軍岸壁に接岸へ。14:54
15:30までいたが、特段の動きなし。
私は今回のパラシュート降下訓練が「キーンソード23」とダブル日程で行われたことを、いぶかしく思っていた。関連があるのか否か不明だが、YDT06の警戒態勢を見ると、こちらは関連ありだろう。海軍救難艇に機銃を着けていたことも含めて、警備強化をみてとれる。今後の動向に注目したい。