2022年11月8日(火)曇
私は早朝から家を出た。しかし予定のバスは通過したようだった。出発は1時間遅れとなった。予定では中城湾に入る自衛隊の演習(キーンソード)、抗議行動を午前中に撮り、昼にホワイトビーチに向かう予定だった。この計画が破綻。因みに中城湾港とホワイトビーチは、直線距離で7,8キロ。奥(西)が中城湾港であり、外(東)側がホワイトビーチ。
10:15ホワイトビーチの見える丘に到着。
①左の海軍岸壁に4隻。左大きいのが、海上自衛隊の「護衛艦」=戦闘艦。右の小さいのが掃海艇2隻。左手前は小型だが?
艦番はいずれも見えず。10:19
➁10:20 艦橋にフェーズドアレイ・レーダーが見える。全方位360度同時に押さえるレーダーだが、この艦は、いわゆるイージス艦ではない。
③左の小さな岸壁に米軍ボート2隻が出てきた。10:39
パラシュート降下訓練の下準備か。しかし違っていた。
④海軍岸壁手前の建物(倉庫)に足場が組まれており、改修工事を行っているようだ。10:46
暇だとあれこれ探索できる。
11時頃、浦添市からご夫妻がお見えになった。中城湾港のことを聞き、見に来たのだと。沖縄の戦場化について心配されている。私は、今接岸している船はすべて海上自衛隊だと説明すると、驚かれていた。何をしているんだろうと訝っていた。米日一体での動きが本格化していること、横須賀(海上自衛隊の司令部)・佐世保(修理機能も備えている)とホワイトビーチ(前進基地)の相互の基地機能の関連についてもお話しした。軍事費の急速な拡大で儲ける連中はごくわずかであり、私たちの暮らしは益々悪化していくばかりだと。
⑤出てきた! 「はくおう」だ。11:56 中城湾港に陸海空の自衛隊員91名、73台をあげたときいた。
全長199.5mのRORO(自動車運搬)船。29.4knot(ノット)=約54km/hの高速船だ。高速マリントランスポートのもち船だが、自衛隊御用達。
⑥はくおう(白鴎)。11:59
今回の陸揚げは、対中国戦争の際の陸海空統合軍の前進拠点(指揮調整所)を第15旅団(那覇空港隣)に設営するものだ。指揮系統は米国にあり、国内的には防衛省ー陸上自衛隊西部方面隊等の統合軍司令部ー那覇につくられる現地司令部(「調整所」)ー各現場となる。
つまり関連部隊が動くためには、相当な数の船舶、航空機が必要となる。機動展開訓練とは、そうした移動と指揮系統の確立、部隊展開の組織化など、課題は山積みなはずだ。いざ「有事」=戦時となれば、民間船舶の船員は動員に拒否的であり、自衛隊の予備役兵を使うとしている。短時間に集めることができるかも、大きな課題となっている。だからといって「国益」だと、ガチガチに固めて突っ走る時代が私たちの目前に迫ってきている。
⑦ホワイトビーチの背後の中城湾を出て行く。自衛隊そろい踏み。12:01
⑧中城湾を出た「はくおう」(白鴎)。津堅島沖を北上するようだ。12:17
このあと、奄美大島、種が島などにも立ち寄って、物資等をおろすかもしれない。
はくおうの母港は瀬戸内の相生港(兵庫県西側)。
⑨12:56 MV-22オスプレイが金武湾沖を通過し、中城湾から普天間基地に戻るようだ。本日10時から17時までMV-22の計5機がこのルートを飛行。
⑩2隻が出てきた。よくみたら、海上自衛隊のYT-93とYTー96の引き船だが、ちまちまやっているだけだった。13:02
⑪大形の鳥だと思ったら、アオサギ4羽の群れ。13:12 中城湾から勝連半島を飛び越え、金武湾方面に飛び去る。
奥にごみのように見えるのは、セスナ機だ。
⑫13:16 西南西から金武湾に入るCH-53大型ヘリ。
⑬よくみると、この護衛艦は「DD116」だとわかった。「てるづき」 13:26
第2護衛隊群第6護衛隊(横須賀港)傘下。何しに来ているのか?
「防衛装備年鑑2020-2021」によれば、こうある。要旨:弾道ミサイルなどを撃破するイージス艦防護のための戦闘艦のようだ。第6護衛隊にはイージス「護衛艦」DDG174「きりしま」がいる。
先ほどのYT93と同96は横並びで停泊。
⑭海自の引き船が動いた。14:36
どうもパラシュート降下訓練は行われないようだ。
どいうもおかしい。確かに風はやや強いが、不可能ではなさそうだ。
⑮15:47 米軍の特殊ゴムボートが戻ってきた。
これは、パラシュート降下訓練はなさそうだ。17時まで粘ったが、なしだった。
9日、10日はどうなるだろうか?