本日、那覇の裁判所で住民訴訟の控訴審があり、行ってきた。県外からMさんがきており、あちらで合流するとの話を聞き、久しぶりにでかけた。本題はともかく、ゴールデンウィーク前の高速はスイスイ。交互交通にして行なっていた工事も終わっており、速かった。金武町辺りを走っているとき、目の前をマングースが左から右へ突っ切った。私は沖縄自動車道でマングースを現認したのは初めてだった。友人であるドライバーがやや左にカジを切り、難を免れたが、危うく轢いてしまうとこだった。こちらも滑って事故る可能性もあった。
辺りは「動物に注意」との掲示が出ているが、マングースほどの小動物だと、気がつかなければ轢いてしまいかねない。イノシシなら柵を作れば、ある程度立ち入り禁止にできるが、背が低いマングースへの防止策は不可能か。場所が金武町だと覚えているのは、その直後に米国海兵隊の大型ヘリCH-53がキャンプ・ハンセン方向から金武湾に向かって斜めに飛んだからだ。これにもある程度驚かされた。
マングースはそもそもハブ退治で導入されたものだ。今やハブは減ったが、マングースが増えているのだろうか。ハブが減ったのはマングースに捕食されてよりも、都市化されたり、農薬や除草剤の散布が拡大しているからではないかと私は考えている。
他方で、やんばるなどの北部ではロード・キル、車に轢かれる小動物が少なくないらしい。低速運転をお願いしたい。ヤンバルクイナも猫やハブに食われていると言われているが、食物連鎖の関係の生態学的なバランスが保たれている限り、やむおえない。とはいえ、ヤンバルクイナは基本飛べない鳥である。しかし捕食者が沖縄島にはいなかったので、ヤンバルクイナは生き延びてきたのだ。そこにハブが放たれ、野猫が捨てられている。そりゃ、ヤンバルクイナは押されてしまう。食われているだろう。
今問題だと思うことは、「野猫を捕まえろ」、となっているということだ。それぞれの事情で飼えなくなった猫がヤンバルに捨てられているようだ。そうなれば、猫はヤンバルクイナを食う可能性がある。しかしきちんとした調査研究をせずに、野猫=外来種であり、捕まえろ(殺処分)はどうかと思う。不用意な餌やりをやめ、猫に子どもができたら飼えなくなるなら、避妊手術を安く受けられるようにすることだ。ヤンバルの野山などに捨てに行かないことだ。人間が責任を持って飼わない限り、野に放たれた猫はお邪魔虫扱いされるのでは、あんまりだろう。お互いへの思いやりと生態学的な知見が必要だ。人間の身勝手で、野猫にしてしまい、迫害するのは全く上等なことではない。
賢明な判断を望みたい。