ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】地形図から考える人の命の軽・重ー伊良部島沖墜落事故 ⑩(20230427)

2023年04月27日 | 考え直すために

おはようございます。2023年4月27日。(木)曇。晴れてきそう。

 昨夜、25000分の一の地形図7枚を床に並べてみた。測った。西・北側から言うと、「伊良部島」、「池間島」、「西平安名崎(へんなざき)」、「平良(ひらら)」、「上地」、「福北」、「東平安名崎」の7枚だ。宮古島周辺の地形図。私が何を測ったかは、おわかりでしょう。例の墜落機の予定飛行経路。野原にある空自のヘリパッドを飛び立ち、1時間の飛行計画だったという。

 紐を並べて、カーブもより正確に測った。112kmとでた。UH-60JAの巡航速度は240km/h。巡航速度とは移動速度の一種だが、エネルギー消費と移動効率の兼ね合いらしい。アバウト経済速度なのだろう。ヘリコプターはホバリングがお得意(ヘリの特性)だから、中心軸を移動させず、揚力のみで360度回転できる。360度を俯瞰するのに最適な機種と言える。

 今回の偵察飛行は、彼ら(第8師団長)が何を偵察したかったかによって、当然、飛行目的に応じた力点の置き方が異なり、飛び方がことなったはずだ。巡航速度で飛べば、約半分の30分で飛べる距離だった。そこに宮古警備隊長をガイドとして、飛んだのだ。この飛行計画書が公開されれば、「偵察飛行」の目的が明らかになるはずだ。必ず残されているはずだ。私は公開を求める。

 政府・防衛省は、「軍事機密」を盾にとって、公開しないだろう。宮古島市民・シマンチュはこうした軍事機密に脅えて生きることが隠然と強いられているのだ。国家が、シマジマを戦場に想定するとは、平時からそういうことになるのだ。

 亡くなった方々、行方不明になっている方々の命も人の命であり、島民の命も人の命だ。命に重い・軽いはないのだ。私たちは国家による格付け(命の軽重の選別)を拒否しなければならないのだ。これを許せば、一直線で戦争の時代に向かっていく。

 いや、新自由主義の下、様々な形で、私たちは、日々格付けされてきたのだ。それが、「戦え、殺せ、死ね」というところにまで、格付けが進もうとしているのだ。私たちは、今回の事故から何を学び取るのかが、重たく問われている。

 



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