おはようございます。本日23年1月23日(火)曇 一転して寒いです。北陸などでの降雪が予想されていますが、天に「お手柔らかに」と願います。
本日の沖縄タイムス1面に坂本菜の花さんのことがでています。「正月襲った激震」「車椅子の父背負って逃げた」「続く断水 食料も資材も不足」などと彼女がインタビューに応じた様子。
彼女は、ノンフィクション映画「菜の花の沖縄日記」の主人公。同名の本(2019年刊)も著している。私は、この1月1日能登半島での激震を知って、Yさんに菜の花さんたち大丈夫か確かめてと連絡した。翌日生きているとの報告が入ってきて、一安心したものだ。その後のニュースをみてきたが、あの珠洲だからどうなっているかと心配していたのだ。今日の「タイムス」によれば、1月1日16時過ぎ、車で移動していたお父さんからSOSが入り、救出に向かったらしい。(道がズタズタの中を)上手く落ち合え、連れ出せたそうで、極めて大変だったようだ。
無事だとは聞いていたが、あれだけの状況下だから、ただ事じゃすまなかっただろうと私は思っていたのだが、やっぱりそうだったのかと思った次第。同じ記事の中に電柱がぐにゃりと曲がって半ば倒れている写真が掲載されている。妙なバランスで(電線に支えられ)倒れ込んでいないのだが、普段見慣れない光景であり、妙なリアリティがある。
「続く断水、食料も資材も不足」とある。井戸の配管が壊れたままらしい。時間限定で再開したスーパーに野菜や肉、魚などは並んでいないという。建物の崩壊や、地盤の隆起などを思うと、最低限のインフラが復旧するにもかなりの時間を要するだろう。先が思いやられるが、市や県、国が的確な情報を把握して、次々と対策を打てるかだ。
こういうときこそ省庁のセクショナリズムを超えた連携が重要だが、国の会議録を見るとこれができていない。ただ報告し合っているだけで、以上なのだ。そこに住民がいることを取込んでいないから、省庁の側からの目線になっている。後手後手になるのは必至だ。
不幸中の幸いだったことは珠洲原発は住民の反対運動の成果で、造られていなかったことだ。また志賀原発も稼働していなかったことが幸いした。被害の真相が公表されていない志賀原発だが、もしも大事故になっていたら、物理的のみならず、志賀町以北の人たちの脱出や救援の道は塞がれてしまっていただろう(志賀町は奥能登への入り口西側に位置している)。
私たちは、速く住民の命の営みを第一に考える政権にかえなければ、なるまい。この課題ならば、全国どこに居てもできるのだ。頑張ろう。