2023年1月31日(火)快晴 先ず那覇空港に向かう。9時過ぎに到着。
デッキからしばらく様子を見る。カメラも出さず。本日は南側に飛んでいる。
すると第2滑走路に降りたと思われる機体がこちらに戻ってくる。あ、これは軍用機だ。大急ぎで我が装備を出す。
大当たり。
①間に合いました。9:35 航空自衛隊のE-2C早期警戒機だ。天板(円形)が長距離捜索レーダー。
②駐機場に戻る。463番機。9:36
那覇基地のこれは航空総隊の直轄部隊である警戒航空団傘下の第603飛行隊。第601飛行隊は三沢基地にあり、601が対ロ、603が対中の空域をカバーしているのだろう。
③海上自衛隊のP-3C対潜哨戒機がでるようだ。36番機 9:37
④続けて66番機が。居並ぶ連中はなんだ? 部隊旗まで掲げている。横断膜に「いってらっしゃい!」とある。9:39
⑤賑々しく送られている。機長の窓にも「行ってきます」とある。9:40
これはジプチに行くのだ! 何というタイミング!
今日の那覇空港は、おまけのつもりで、ルート順からトップにしただけだが、期せずして大当たり!!
⑥9:41 この2機が南中国海、インド洋を越えて、ジプチまで行くのだろう。約9000km。
⑦9:43 やれやれと横断幕を巻き取っている同僚たち。
⑧36番機が前の誘導路を通る。9:45
⑨36番機が第1滑走路の北側でターン。9:51
⑩180度回転中。9:51
⑪はい、出発! 9:51
⑫9:54 2番目の機体が誘導路を北上。民間機に挟まれているP-3C。那覇空港は軍民共用空港なのだ。
⑬66番機。9:55
⑭66番機もスタート地点に立つ。離陸していった。9:56
あいにくこの手前1000mに飛行場の様々な柱などがあり、離陸シーンを撮れず。お邪魔が入ってしまう。
この2機がジプチに着くのは、いつなんだろう。距離9000km弱だから、巡航速度約350ノット=650km/hとして、約14時間かかる。P-3Cの航続距離は資料になく不明だが、途中どこかで着陸休憩するだろう。到着は1日午後(日本時間:時差は6時間)だろう。
帰宅後、本件について調べてみた。結論をまとめる。那覇基地の第5航空群(海上自衛隊)のHPによれば、「第50次派遣海賊対処行動航空隊」を22年11月9日に出している。だとすると今次の2機の出発は撤収部隊のサポートだろう。従来、3ヶ月単位で派遣されており、11月から2月となる。ジプチにPー3C2機が行っており、1月31日に出発した2機はあちらでの飛行を支援してきた整備補給隊の出迎え・機材の回収だろう。約20名。
東奥日報(青森県紙)のWeb版(23年1月30日)に、「『第51次派遣海賊対処行動航空隊』が30日午前、(中略)海自八戸基地を出発したとある」。この動きとドンピシャだ。因みに、海自のP-3Cの部隊は、第1航空群が「鹿屋」(鹿児島県)、第2が「八戸」、第4が「厚木」(神奈川県)、第5が那覇基地だ。3ヶ月×4航空群=12ヶ月となる。
改めて思うのだが、この海賊対処行動は、2011年にジプチの国際空港の一角を同国から借り受けた戦後最初の自衛隊の海外基地を拠点に、原油の確保、シーレンン防衛の口実だと考えられる。さらに「中東地域における自衛隊の情報収集活動」を2018年12月27日(閣議決定)を受けて開始しており、「日本独自の取り組み」と言いながら、米国と協力しながら海外での軍事展開に本腰を入れはじめている。活動海域はオマーン湾、アラビア海北部及びバブ・エル・マンデブ海峡東側のアデン湾の3海域の公海(沿岸国の排他的経済水域を含む)とある。情報収集活動中に不測の事態が生じれば、海上警備行動を発令するとあり、武力行使に道を開きかねない。
私はこのあたりのこと不勉強だが、新たな「安保3文書」による日本国の軍事態勢が大幅に変わりかねない時代の中で、対中ばかりか中東への関心を大いに広げ深めておかないと、ヤバいことになりかねない。私は今後注目していきたい。
⑮お!今度は空自E-3C早期警戒機が出てきた。460番機だ。9:59
⑯滑走路に向かう。9:59
⑰南に離陸する。10:02
⑱飛んだ。10:02 どこを警戒するのか?!
先ほど30分前に戻ってきたやつの交替だろうか? この動きにも要注目だ。
ここで私は那覇基地(那覇空港)を辞する。