ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】ホワイトビーチを視る(20230522-➁)

2023年05月25日 | ホワイトビーチ

2023年5月22日(月)曇 キャンプ・シュワブゲート前を終えて、近くでランチ。それから私の忘れ物を名護バスターミナルに取りに行き、かねてから案内を頼まれていた友人のお店に行きました。濃厚なアイスをいただいて私はご満悦。

 さてホワイトビーチまで、レンタカーで行くのは、もしかして初めてかな。運転していただいているTさんが伊芸サービスエリアで休みたいというので、私はホットコーヒーをいただいてさらにご満悦。金武湾が晴れてきました。

 ホワイトビーチの高台に到着したのが15時40分ぐらいでした。怪しい道案内役の私ですが、道に迷わず良かった。渋滞もなしだった。

 ここで私がホワイトビーチについて若干しゃべりました(レジュメあり)。沖縄島にある海軍基地は4カ所のみ。因みに那覇軍港は陸軍施設です。間違えないように。

 ともかく、①地理、➁沿革、③面積(1568000㎡)、④管理部隊と使用部隊、⑤使用目的、⑥施設等、⑦施設の役割等、⑧ホワイトビーチと佐世保海軍基地の関係、⑨ホワイトビーチと中城湾港を概説しました。

 同時に海上自衛隊基地としても紹介。①から⑦は同じ項目、⑧が沖縄基地隊と中城湾港、⑨特記事項に触れました。詳細については第2草稿を書いた上で、公表したいと思います。

 なお、沖縄県の基地の現状として沖縄県の資料から沖縄周辺の基地の図面と、訓練空域と海域の図面をプリントして、示しました。沖縄島はぐるっと訓練海域・訓練空域に取り囲まれています。

 誰かが、「今日は船いないね」と言ったのでー

左側が海軍桟橋。計4隻。右側の陸軍桟橋に海上自衛隊の護衛艦と、今離岸したばかりの米国海軍音響測定艦エフェクティブ。16:27

小粒だがいるのだな。

①問題なのは、基本、海軍佐世保基地とのセットでここは動いている。海兵隊はここなしには「海兵隊」たりえないのです。

➁また米国海軍はここに常駐艦を置いていません(小型のサブ船だけ)。だから目立ちませんが、自衛隊と組んだ共同作戦も問題になるのです。

 

海軍桟橋をみると左右に計4隻。左が水中処分母船、右3隻が掃海艇。16:28

掃海艇3隻。16:29 

MSC691「ししじま」692「くろしま」690「みやじま」。左2隻がここの船。「みやじま」は掃海隊群第3掃海隊の所属(呉)です。例の伊良部島沖の捜索に来た帰りか。

繰返しになりますが、掃海隊群とは掃海艇と輸送艦(揚陸艦)3隻で、一群をなしています。何故か、港湾・海岸を守るにも掃海艇が自国防衛のために機雷を設置します。逆に考えれば、攻撃するにも掃海艇が敵の機雷を破壊しなければ、接近し、上陸できないからです。揚陸と機雷爆破はセットです。

日本国の海上自衛隊の揚陸艦部隊は明確に攻撃態勢に入る準備を進めています。

水中処分母船YDT06。機雷掃海の補助船です。16:29

話している内に離岸した音響測定艦エフェクティブ。潜水艦の音紋を調べ上げ、データ化して、対潜戦に備えるのです。昔で言えば海の忍者。16:29

それにしてもタグボートをつけなければ、彼らは出港できないのかな。米日地位協定に甘えているんじゃないか。

米軍はこの地位協定によって、日本のどこにでも入出港できることになっています。海外から勝手に入れる。でれる。16:29

陸軍岸壁に停泊中の護衛艦DE230「じんつう」第13護衛隊所属(佐世保)16:29

最近ではホワイトビーチにほぼ必ず海上自衛隊の護衛艦=戦闘艦が入港しています。「南西シフト」ということでしょう。

第13護衛隊という地域配備の護衛艦。DE230「じんつう」 16:30

地域と言っても佐世保からここまできているのだから、日本国領海(周辺)の警備・防衛が主任務なのだろう。

2011年から「島嶼防衛」が始まって、こうして「南西地域」に出張っていることが問題だ。

ここで私は敢えて「南西」とか「南西地域」と書いた。私は繰り返すが「南西諸島」とは言わない。この標記は海軍測量部が戦前に名付けたものだ。東京を中心として南西方向に「大日本帝国」の支配権を拡大していく飛び地としての島々だ。だから琉球諸島で「捨て石作戦」を敢行した際のベースになった考え方だ。

沖縄の人々が「南西諸島」などと呼ぶことは、この捨て石作戦を暗に認めることになりかねない。それぞれが「私(たち)の島」を掲げて生きるべきだろう。私たちは、国家(中心地)による集合概念にごまかされてはならないのだ。

首里ー那覇ー(飛ばすけれど)ー宮古ー八重山などという序列もおかしな話しだ。琉球王国が築いた序列も私たちは、打破していくべきだろう。支配と差別の構造を完膚なきまでに見通して、食い破る努力をしていかなければ、巨悪に勝てるわけがないだろう。

出て行く。16:34 どこにいくのだろうか。

集団的自衛権を認めた日本国政府。こうした「同盟国」の船が中国の領海等で情報収集活動を行なっている最中に攻撃を受ければ、反撃するのが集団的自衛権の行使だ。彼らがどこで何をやっているのか、わからないまま、米軍が攻撃されたから参戦する取り決めは、日本国に何をもたらすのだろうか。沖縄の島々に何をもたらすのだろうか? 集団的自衛権の行使とは極めて不気味な物だ。

16:34 日本の掃海艇も近年、琉球諸島沿海をいいことにして、大いに出張っている。

掃海艇が20ミリ機関砲で火を噴いたら、相手国の領海内(周辺)で敵の機雷を爆破したら、反撃されるだろう。自衛権行使と言いながら交戦状態に入るのだ。時代はすぐそこまできているのだ。

こう考えだしたら、暗くなるが、常に最悪の状態になることを想定しながら考えておきたいものだ。沖縄を戦場にさせてはなりません。この一点で団結したいな。



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