ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

宮古島駐屯地にミサイル搭載車両等の搬入が始まった(20200306)

2020年03月06日 | 米軍/自衛隊
 2019年3月に宮古島市千代田の宮古島駐屯地に警備隊(歩兵部隊)が発足している。ここに去る2020年2月中旬から対艦ミサイル部隊と対空ミサイル部隊の車両が運びこまれ始めたのだ。2020年3月4日に沖縄タイムス・琉球新報が報じている。3月末までに数回に分けて関係資材の搬入を完了させる予定らしい。
 なお、弾薬庫を保良に建設中であり、当分は本格稼働は不可能だ。しかし暫定配備として千代田に造られた弾薬庫にミサイルを秘密裏に運び込む可能性もある。部隊の要員は約320名だ。与那国駐屯地(レーダー部隊)、宮古島駐屯地、石垣島駐屯地、奄美大島の駐屯地を一括して、宮古島にミサイル部隊の司令部を置くと言われているが、現在、表沙汰になっている範囲では、詳細は不明のままだ。またこれらのミサイル部隊は車両による移動式であり、島中が、否、周辺の島々までもが軍事展開地になりかねない。特に石垣島は八重山と言われているほど、周辺に島々があり、宮古島も周辺の島々に道路で繋がっている。その全てが展開地になると予想せざるをえないのだ。
 対艦ミサイルは、「12式地対艦ミサイル」であり、有効射程100数十kmであり、頭上に飛ばして、プログラミングされたコースを飛び、洋上に出、低高度から敵艦を撃破できる。また対空ミサイルは「03式中距離地対空誘導弾」で、垂直発射方式、アクティブ・フェーズドアレイ・レーダー方式であり、周囲360度を常にチェックしながら適宜発射できる能力を有する。

 陸上自衛隊がもっている対艦ミサイル部隊は、北海道(北部方面隊)に3個連隊、東北(東北方面隊)に1個連隊、九州(西部方面隊)に1個連隊の計5連隊。
 第1地対艦ミサイル連隊は第7師団(東千歳市)傘下の北千歳駐屯地、第2連隊は、北部方面総監部(札幌市)傘下の美唄駐屯地、第3連隊は、第2師団(旭川市)傘下の上富良野駐屯地。第4対艦ミサイル連隊は第9師団(青森市)傘下の八戸駐屯地、第5対艦ミサイル連隊は西部方面総監部(熊本市)傘下の健軍駐屯地にある。
 昨年、奄美大島に対艦ミサイル部隊が配備されたが、第4対艦ミサイル連隊傘下になっているそうだ。要は暫定配備であり、与那国・石垣・宮古がそろったところで、第5対艦ミサイル連隊と称するのだろう。なお1個連隊は4個中隊で構成することになっており、石垣・宮古・奄美だと3個中隊だから、沖縄島に1個中隊新編する可能性もある。
 この数字は、2018年に策定した防衛計画大綱にも地対艦誘導弾部隊は「5個ミサイル地対艦連隊」と明記されており、間違いあるまい。
 
 宮古島では、ミサイル配備反対運動が続いており、来る3月21日に抗議行動が予定されている。詳細は別途示す。




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