2024年12月4日(水)曇り
11月の私は、諸々の探査活動に追われ、辺野古にオキナワギクを撮りに行けなかった。この花の開花期は短く、11月を逃したら、また来年になってしまう。今年の11月前半分は暖かく、12月に入ってもまだ咲いているだろうと考えた。
2024年12月4日午後、やっと行ってきた。
少し咲いている。白い花。13:57
岩場だ。下りていく。
13:58 風が不規則にビュンビュン吹いており、花が茎が激しく揺れている。
雲間から日が出るとこうだ。14:02
花の直径は約2cm。密生している。岩の割れ目に根・枝でつながっている。
海岸植物であり、岩場にしか生えないオキナワギク。14:02
私がオキナワギクの大ファンなのは、高山植物のように厳しい環境下で生きていることへの敬意だろう。
なお私は1970年代から1990年代半ばまで、日本の高山帯を含む山岳を歩いてきた。
風・波・潮にさらされながら、岩の合間に生を保ち続けているのだ。私たち人間には、とうていかなわぬ力を持っている。
点々と咲いている。14:03
しかしここも2019年秋以来激減してしまったのだ。長い面が長さ1m、短い面が0.5mほどの立方体の岩が崩壊してしまったのだ。5年たっても回復していない。
14:03 日当たりは場所場所でかなり違う。
辺りは岩場で(足下も)、危険。岩を手づかみできない。刺さる。なれない人は、軍手が必要だ。サンダルなどで絶対に下りないでいただきたい。
正面は米軍海兵隊キャンプ・シュワブ。14:04
ここも「開発」=破壊が進行中。重機に斜面の草地がむしり取られたようだ。14:05
アップ。松田ぬ浜の一帯だ。フェンスの向こうだが、ここも皆伐されている。14:05
ここにも道路ができるらしい。あそこまで2、300mだ。
14:05
14:06
14:06 なお、当地は大きな岩の下なので、時間によって日が射さない。こう見えるのは限られた時間だけだ。
14:09 海側15m先。
14:10 こんな岩場の上に咲いている。
日が射してきた。14:11
14:14
14:14
14:16
上にアダンが立っている。14:17
2019年の台風で倒され、ぶら下がっている状態だが、生きている。アダンは頑強なのだ。しかし人間が作り出した重機は、これすら剥ぎ取っていく。
こうやってだ。14:19
14:19 利権=暴力=戦争を私は許さない。
14:20 右のアダンの下の岩が崩れ落ちた。それは2019年に辺野古の埋め立てが始まり、護岸ができたからだ。外洋から流れ込んだ波が、護岸にダイレクトに当たり、返し波がここまで上がってきたようだ。アダンがちぎれたのも、岩が落ちたのも同じ時だ。砂浜のままだったら、こんなことにはならないはずだ。
14:24 基地建設の様子が変わってきた。新たな段階に入っているようだ(緑の部分)。
私はゲート前に戻る。間に合わないか。
今年完成した名護市の運動場。14:30
辺野古上集落と結ぶ新道建設現場。14:32
わざわざ森・斜面を壊して、これも小さな利権だろう。
名護市発注の工事だ。14:32
軒先に咲いているサンダンカ。14:35
私は近道から辺野古上集落に上がる。
14:42 先ほどの道路の上部工事現場。
辺野古の辺りも基地建設と共に周囲まで壊されていくようだ。悲しすぎる。
(続く)