私は「1969 西口地下広場」の紹介する文を当ブログに書きました。何故、私が突然書いたのか、少し論じておきます。今年2020年は戦後75年・敗戦75年です。随分遠くにきたものです。今これを書こうと悪戦苦闘中です。悪戦苦闘の原因は3つあります。①75年もの永きこととなると、自分が知らないことも多い、②単純に時間ごとの整理をするだけでは無意味。如何なる方向に舵を切るのか、ここを明らかにしたい、③3つの時間に分けて捉えることにしています。1945年~70年、1971年から1995年、1996年~2020年です。この時間の内外で蠢く幾つかの動きを捉えないとなりません。それができれば、何がどう間違ってきたのか、少し分かる気がします。
こう並べると、1969年は第一期、私が政治に関心を抱いたのは70年ですから、まだ第一期だったのです。まだ〈戦争VS平和〉の闘いが活発だった時代です。それが第2期になると、「戦後政治の総決算」「白け世代」と言われるように、時代の潮目が変わり、急速に無関心派が増えていく。第3期ともなれば、過去を美化し、権力に寄り添う人達が表に出てきて、新自由主義と国家主義がメジャーシーンに登場してきたのです。挙げ句に政権までそうなった。
しかし、なかなかまとまめられない。資料だけ積み上げてますが、資料の山が邪魔になっており、困っています。
であれば、やや遠回りになりますが、関連本を色々読み直して、考えるしかないというのが、現段階です。「1969 西口地下広場」はその第1冊目。ここで私がこだわったのは、広場の意味と音楽のあり方です。政治という形で型嵌めされない柔軟な行動と思考を是としたいと思うのです。
あの時代のカオス的状況は、今更如何ともしがたいですが、人間社会を変革するためには、民主主義を問い直し、平和的手段によるしかないと、今私たちは気づかなければなりません。権力を倒すためには、私たちが変わらなければ、不可能です。上位下達ではなく、横議・横結ができるのか、女性を軽んじていないか、差別に無頓着なのではないか、などなど。問い直すべき事はあまたあります。
50年後の今時のカオス的状況は、もっと根深くなっています。環境破壊も止む気配がありません。辺野古・大浦湾を汚し続けているこの国は、日本船籍の船がモーリシャスの珊瑚礁の海を油で汚染していても、あっちむいたまま。「アンダーコントロール」と言った安倍首相も辞意を表しました。
私たちが欺されない智恵と思考力を育まなければなりません。そして協業に向かうためにどうしたらいいのか。悩ましいことばかりですが、がんばりたい。そのための戦後75年=敗戦75年を考えるための一歩、2歩へ。